先日、ウチに入り浸っていた押しかけ猫が死んでしまった。
このブログで何度か紹介した大きな黒猫である。
数年前に出会い、単なる餌やり関係だけだったのに、ここ2~3年は
もの凄く懐いていて可愛がっていたのでなんとも悔しい。
…最初に餌をやった時は猫パンチで血が出るくらい手をキズ付けられたが
痛そうな顔をしてちょっと怒ったら、それから一度も引っ掻かれなくなった。
頭を撫でようとするとすぐ逃げていたけど、ある日急に触れるようになった。
あごの下を両手の指でゴニョゴニョしたり、お腹を摩ってやったりすると
喜んで喉をゴロゴロ鳴らし始め、遂には餌やりに関係なく自分のそばに
居るようになってしまった。声をかけると返事もする。
抱っこしながら一緒に昼寝が出来るようになるまで約2年。
でも基本は野良猫なので家に閉じ込めて飼うのはもはや無理。
急に何を思ったか外に行きたがる。オシッコかな?
玄関にやってきたら判るように首に鈴を付けてやった。
そしたら昼夜問わず外の路地辺りを通過する鈴の音を頻繁に聞いたりした。
「お、こんな夜中に何処行くんやろ…」
黒猫は性格が大人しいと聞いたような気がするが、本当に穏やかな性格だ。
すらっとシッポの長いメス猫である。ワルサも殆どしない。
いつしか付き合うのがモケイ趣味に並ぶ過ごし方にまでなっていた。
しかしある日から段々餌を食べなくなって元気もなく、腹周りが特に膨れて
きたような感じだったのでやむなく動物病院に連れていくと、
内臓疾患で腹水が溜まっていて、死ぬかもしれないと言われ大慌て。
そこから殆ど夜は家の中で寝かし、処方された栄養剤をやりながら看病。
でも残念なことに約一ヶ月後に逝ってしまった。
出会った時に既に大人の猫だったので年齢は不明。
おそらく12~15歳くらいかと。
ほんの1年前くらいまで他の猫とケンカして勝つ(笑)くらい だったので“老衰”とは思えない。
やっぱり死んだ時は人間と同じくらい悲しいもんである。
“ペット・ロス”とかいう言葉を聞くがここまで重いものとは…(TT)。
付き合った期間は長いようで短かったけど、凄く癒されたし楽しかった。
ありがとう、押しかけ野良にゃん。最期は飼い猫になれたね。
しかしもうあの“鈴の音”が聞けないのは寂しい。
今は昼寝で抱っこした時の猫特有のモフモフ、ぷにょぷにょ感と
喉をゴロゴロ鳴らした時に伝わってくる微妙な振動が懐かしい。 このブログを覗いてくれている皆さんで猫を飼われている方、大事にしてあげてください。
居なくなった時に一緒に過ごしていた時の幸福を改めて感じます。
話をすることができました。すると右耳をサクラカットした
猫はオスであるとのこと。 「…え?オス?」
自分がメスだと思っていたのはおなかを摩ったりするときに
股にタマタマも何も無かったからだけど、
それは去勢した時に取ってしまうかららしかったのです。(;゚Д゚)
ひやー、道理で喧嘩強かった訳だ、スゴイかっこで昼寝してたのもうなずける。