カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「MIG-25《пятьピャーチ(5)》」

2020年05月21日 | 製作日記 MIG-25
↓さて主翼であります。これは右側、片側分のパーツ構成。
垂直尾翼のように2枚重ねで、組み立てて手でなでてみると
下面より上面の方が曲面がキツイ、ちゃんとベルヌーイの定理が
発生する形になってますです。

↓未塗装なので接着はせず、仮組みをしただけでは主翼が重みで
だらんと下に下がるので対処を考えた末、写真のように
1.0mm径の真鍮線で左右の主翼を連結してみた(矢印)。

↓お、こりゃいいわ(^^。
真鍮線の反らせ具合で微妙な角度調整可能。
最終、接着する時も接着剤が乾くまでのヘンな支えも不要だぞ。

↓…で兵装関連は例によってハセガワの部品を使用。
「偵察仕様」なのでICMの内容にはこの大型ミサイル用のパイロンは無いのだ。

↓凸モールドな上に結構適当なディテールなので
実機の写真等を参考に自分で彫りなおす。

↓主翼下面のホゾを避けた場所に穴をあけ、真鍮線で連結できる形に。

↓ここで発見。主翼上下部品の合わせ線が実機のパネルラインを
無視した所を横切っているではないか(左写真黄矢印)。
仕方なくパテ埋めで隠す。…まぁ下面なので見えにくい場所ではあるけど。

↓パイロンは案外しっかりペチッと嵌るので接着せず脱着可能に
しとこうかな。後部のラダー関係は構造上残念ながら接着仕様だ。



次回はミサイルのDUを予定。
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「MIG-25《четыреチィトゥィ-リ(4)》」

2020年05月10日 | 製作日記 MIG-25
↓今回は“飛行状態”でのモデリングにしたいと思います。
…で、飾り台の上にモデルを真鍮線で支えるような形にするので
真鍮線を差し込む場所を決め、裏打ちをする。
左写真は機首側のランディングギアのハウジングに5mm角棒を
詰め込んだところ(矢印)で、右写真は機体腹側のパーツ裏に
やはり5mm角棒をしっかりと固定したところ。

↓1.5mm径の真鍮線2本でご覧のような木製飾り台に固定。
あんまりこんなディスプレイ方法をする人は見かけないけど
実はこの方が機体下面を鑑賞するには都合がよかったりする。

↓飛行状態にするには勿論ランディングギアのカバーを全て
閉じている形にしないといけない。
脚を作る必要はなくなるので楽にはなるけど
ちょっと前に作った「震電」のようにキットで想定していない
組み方をすると難儀する場合がある。
ミグ25は写真のように機首側のカバーがなんと5枚に
分かれているので固定するのに細工が必要なのな(^^A。
因みに「5」番のカバーに開いた穴はさっきの真鍮線を突っ込む穴だ。

↓「2~4」番は裏にプラ板を接着して纏めてしまい(左写真)、
写真撮ってないけどギアハウジング内にプラ角棒を埋めて
中から支えて固定するようにした(右写真)。

↓これは後部ギアのカバー。
うおー、小さいバルジ凸がいちいち別パーツになってる!
…多分成形時の“ヒケ”を気にしての事だろうけどウクライナ人も
細かいなー。ミラ・ヨヴォヴィッチなかなかやるな!(なんのこっちゃ笑)

↓こんなのは裏に3mm角棒を接着して、
この角棒の面を利用して本体との接着代を確保してやる。
角棒の少し削り込んだ部分は本体との干渉避け。

↓カバーも一応こだわってモールドを追加。

↓これでギアハウジングは埋まった形に(汗)。
幸いカバーとハウジングの穴の形はほぼピッタリだった。

↓続いて水平尾翼。
この、針みたいな突起(矢印部)を本体の穴に挿して
固定しろという事らしい。接着想定だろうけどちょっと強度が不安。

↓針突起は切り飛ばしてしまって、1mm径の真鍮線を埋め込んで
本体側へ差し込む形にした。こうすれば可動もさせられる。
実機の水平尾翼は翼全体がぐりぐり動く形なのだ。

↓裏側には1.5mm厚くらいのプラ板を付けてやや強度増しを図って
いる(矢印部)。この前のノズルパーツにやや干渉するので調整要。

↓えー、現状こんな具合。
…じわじわパーツが付いていくけどまだまだ先は永いゾ(^^;。


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「MIG-25《триトゥリー(3)》」

2020年05月03日 | 製作日記 MIG-25
新型コロナ対策で出てた《緊急事態宣言》の延長も決まった中、
皆さん家でどう過ごされてるでしょうか。
我がAPCも3月、4月と定例会が中止となり、
展示会も見に行けないし、呑み会も暫くナシ。
…まぁでもモデラーって普段から引き篭もってプラモ作るのがフツーなので
生活的には思ったより苦痛じゃないのが妙なんだなあこれがf(^^;。

↓機体おお外の形を組み立てていきます。
これは機体腹側のパーツ。最初、箱を開けた時から見えてて嬉しくなって
しまったんだけどこのモールドビッシリがたまらない。

↓こちらは側面外壁。
各所のモールドをちゃんと成形、再現しようとするとやはりこうやって
壁ごとにパーツ割りして箱組み状態になるんだよなー。

↓ランディングギアのハウジングを着けてこの前作った吸気ダクトを
挟み込むように組み込む。その外に側面を貼り付け。

↓次に機体背中側のパーツ。
吸気ダクトの上にエア抜きのスリットがあるのでそこでもパーツが分かれてる。

↓上からフタをして機首を付けるとこんな感じ。
資料写真を見てると“RBT”と“P”の詳細な違いも
だんだん判ってきてて、矢印のような穴(計4つ)も追加した。

↓エンジン噴射口もこれだけのパーツ構成になっている。
…因みにハセガワのヤツは一発抜きの部品2個で終わり。

↓組み立ててみるとこんな。
ノズル周囲のヒダヒダがちゃんと二重になってるのはいいけど、
強いて言うとちょっと分厚いのが気になる。

↓左写真の黄矢印部に申し訳程度にある凸を
もう少し詳しい形に手直しすると右写真のような形だ。

↓DU後、組み立て直してみる。
外周の縁をやや薄く削ったりしたのも相まってぐっとよくなったね。
“ツマンスキーR-15型ターボジェットエンジン”はノズル径が
アホみたいにでっかいのだ。…確か直径1.5メートルくらいかな、
ちょっと頭つかえるけど人が中に立てるんだ(笑)。 …そらマッハ3出るわな。

↓遂に尾翼が出てきました。
パーツを2枚重ねて厚みを出す構造。

↓ここもモールドが素晴らしい。
ありゃ、このアンテナみたいな突起は後々の強度を考えると
真鍮線に置き換えた方がいいかもなあ(矢印)。

↓今までのパーツを組み立ててみるとこういう感じだ。おお、やぱかっちょいー。



↓実はコックピットも組まずに機体の胴体だけ急いで仮組みしたのは
差し替えた機首の折れ下がり具合が見たかったのでした。
写真に書き込んだ白線が三角印のところでカクッと下に折れてます。
ミグ25の三面図でそれが印象的だったので同じ感じになってるか
これで確かめる事ができたのな。
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「MIG-25《дваドゥヴァ-(2)》」

2020年04月28日 | 製作日記 MIG-25
↓え-と、これは挿げ替え予定の機首。
ハセガワのパーツは凸モールドなので削ってしまい、
ICM側パーツのクウォリティーに合わせてモールドを加工。

↓手彫りなのでやや汚いけどこんな具合か。
因みに左写真が機首左側面、右写真が機首右側面。
実は“P”タイプの実機写真を数枚見比べたら機首周辺の
継ぎ目パターンが2種類あったので単に写真で多い方を選んだのだ。
どっちが初期のヤツで…とかは未確認。

↓細かい突起関連は真鍮線で追加(矢印部)。径は0.3mmを使った。
短いし強度はあるけど後々の作業で手を突かないように注意が必要。

↓これは吸気ダクトの前部分、しかも内側のみ。
向って左側が機体前方でザクッと下から見た形になる。
さすが、ダクト内側のモールドまで細かく再現してあるので
壁がいちいち別パーツである。このユニットは片側で4パーツ構成だった。
へぇー、吸気口内側の縁はこんな波打った形なのな(矢印)。
ハセガワは真っ直ぐだったのに。まァ資料写真じゃ確認し辛いしなぁ。
その壁の手前面にある4本溝はコックピット横のヒダヒダに咬み合う形だ。

↓写真左の2つはさっきのユニット。
右側は更にダクトの奥側でエンジンファンの直前までの形だ。
やっぱり検証が詳しいキットは凄いなあ、見える限り奥まで作ってある。
ハセガワのは吸気口のすぐ奥で壁になってたのに(笑)。
…しかしなんだこりゃあ、得体の知れない形もあり(矢印)。

↓ダクトだけ全て組み立てるとこんな。
接着してしまうと中が塗装出来ないので
マスキングテープで仮止めしとくしかないか。

↓機首の部品に仮付けするとこんな感じになる。
ダクトは“逆ハの字”というか左右それぞれ少し外側を向いてるのが判る。

↓あんまり進んだ感じないけど今日はここまで。
しかし今回は部分的に意外な形しているのに気がついて勉強になったなあ(^^。
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「MIG-25《один アジ-ン(1)》」

2020年04月21日 | 製作日記 MIG-25
また航空機を組み始めました。
ミリタリーにしろヒコーキにしろ、なんかロシアモノが目立ってきてます。
“ミコヤンMIG-25(フォックスバット)”は冷戦時代、アメリカが
開発を進めていた“XB-70”という超音速爆撃機を迎撃できるよう
ソビエトで開発された戦闘機でした。音速の倍以上で飛んできて素早く爆弾を
投下し、あっという間に飛んでいってしまうXB-70を撃墜するには
今までのような戦闘機の速度ではとてもムリだと悟ったソビエトは
これまでの戦闘機ではありえないとんでもないエンジンを付けた戦闘機を作ります。
結局XB-70は実験機程度で終わってしまったそうですが
ソビエトはそのまま開発を進めてマッハ3という速度を出せる“MIG-25”を
完成させてしまいます。 当時こんな速度を出せる戦闘機は西側には存在せず
初めてそれをレーダーで確認したアメリカも「なんじゃこりゃ!」と驚いた、
とかいう話も聞いた記憶があります。
これはある意味、目的が特化されたゲテモノヒコーキと云えるシロモノで
自分も大好きです。

↓キットはまあ割りと最近発売の“ICM”というウクライナメーカー製の1/72。
こんなメーカー初めてなんだけどパーツを見た感じではよく出来てまして
スジ彫りどころかリベット穴(スポット溶接点?)までびっしり入ってる。
でもこのキット、型が“RBT”という偵察型でして、
自分が好きな迎撃機の“P”というタイプと違うんだなこれが。
形で何が違うかと言うと機首の形が細く、ペンシルノーズと云いますか…。
Pはもうちょっと太くて習字の筆みたいな形なんだ。

↓機首だけポリパテで工作しようとか思ったけど、中学生の時作った
ハセガワのMIG-25が同スケールでP型なのに気がつく。
やや勿体無いけどこれと2個イチにしようと企てた。
ハセガワのは量販店で1000円程度で買えるし、
対大型機用の迎撃ミサイルも付いているのだ(^^b。

↓写真手前がRBT、奥がP型。
こうやって並べると違いがよく解る。
RBTの機首パーツの継ぎ目で挿げ替えるようにする。
その他も細かく言うと違うんだろうけど、調べきれないし
微細な相違は無視するとしよう(^^;。

↓寸法的に合う部分でPの機体を切断したけど…あーやっぱりそうかぁ、
断面幅方向の寸法が片側で1.0mmくらい違ってる。
ハセガワのはコックピットの幅がデカ過ぎるんだ…。
これはセンターの合わせ面で微妙なスロープをつけて調整。

↓次にRBTの機体にかみ合うように内側に段差を加工(矢印部)。

↓着けてみるとこんな具合になった。
ハセガワのキットは流石に発売時期が古く、フォルムも正確でないせいか
機体前後方向の軸線に対して機首の折れ下がり具合が殆ど無いので
写真の寸法Aより寸法Bを約1.0mm短くして機首をやや下に向けた。

↓更にコックピットの前方部分をRBTの機首パーツの形と同じにする。
コックピットの前方にはメーターパネルの上カバーが付き、写真のように
機首と機体のパーツに跨る形になるのでメンドクサイ調整が必要。
上カバーはコックピットのパーツがまだなので接着代が殆ど無い。
コックピットパーツとの干渉を確認してプラ板で上カバーを支える
“受け”形状を追加した(矢印)。

↓上カバーが来るとこんな感じ。
廃棄したRBTの機首にあったキャノピー前の段差(矢印)もプラ板で作成。

↓マスキングテープで押さえてて汚いけど今はこんな感じ。
機首の接合断面はやはりビミョーに段差が出まくってるので双方の
断面を調整して無理やり合わせる感じ(汗)。
航空機みたいな比較的繊細なアイテムでこんな工作はあんまりしたくないもんだ(^^A


…自分が中学生の時、ロシアからヴィクトル・イワノビッチ・べレンコと言う人が
このMIG-25に乗って函館にやってきた。アメリカに亡命する目的だったんだ。
函館空港の人達もいきなり凄げぇヒコーキが着陸したのでびっくりした筈だ。
だって当時ソビエトで最高機密の機体だったんだよ。それがいきなり目の前にある。
自分がテレビ見て思ったのは「凄げえ! 垂直尾翼が2枚あるっ!」だった。
当時自分達がよく知ってる戦闘機ってF-86セイバーとかF-4ファントム
だったので、この姿は衝撃だった。F-14とかF-15も小さいプラモで
見てたけど、まぁまだ半分SFキャラ扱いだったのだ。
「…そうかー、スピードが速いと2枚じゃないと曲がれないのかー」みたいに思ったっけ。
それから間もなくかな、ハセガワの1/72が出たの。
勿論その時の衝撃があったのでさっそく買って作った。
でも何故か機体全体ををシルバーで塗ったのを憶えてる。
…今度はちゃんとライトグレーで塗ろうっと(^^ゞ。
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