昨日書きましたが、3月のオペラパレス、東京リングの再演。初日のラインゴールドまであと一カ月余り。
頭がワンワンとワーグナーモードになりつつあります。
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それで一番最初にとり出したのがこのCD。
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ストコフスキー編曲のワーグナー物を、ストコフスキーの弟子とでもいうべきセレブリエールが振っている。
オーケストラはボーンマスSO.。
録音は2006年6月10-11日。
NAXOSの廉価盤ながら最新録音である。
NAXOSは見ようによっては宝の山。
このCDにラインゴールドが少しだけ収録されている。
第4場最終局面、神々の入城。
完全にストコフスキー調だ。
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ドンナーは言う。
なんだこのむさくるしくて、うっとしい空気は!一気にワイプ・アウトしよう。
すると、ありとあらゆる弦がグリッサンド風に低音から高音へ移動を行いその頂点で、ハンマー(鉄床)が打撃音を一発かまし、そのまま一気に急降下でティンパニ、バスドラによる連打。見事に光輝くサウンドはワーグナーの素晴らしさを後押ししてあまりある。
あとはたゆたう音楽に身をまかせるだけの8分でいい。
ウーン。イイッ。。
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このCDはサウンドの素晴らしさとオーケストラの頑張りが目立つ。ストコフスキーは鳴るような編曲をしているわけだが、指揮のセレブリエールの見事な手さばきも忘れてはいけない。
ラインゴールドはご覧の通り約8分のみだが、トリスタンが36分あまり。パルジファルが16分弱。ワルキューレが14分弱。
といった具合で、ストコフスキーの編曲の妙、というか、鳴りきるワーグナーを聴くことができる。
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来週は別の指揮者のCDで全曲聴いてみるか。久し振りに。
おわり