河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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1381- フランツ・シュミット/歌劇「ノートル・ダム」より、モーツァルト/パリ、ドビュッシー/イマ

2012-09-13 23:58:00 | インポート

2012年9月7日(金)7:15pm
サントリーホール
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フランツ・シュミット 歌劇「ノートル・ダム」Op2より
 第1幕:序奏、間奏曲、謝肉祭の音楽
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モーツァルト 交響曲第31番パリ
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ドビュッシー イマージュ
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クリスティアン・アルミンク 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
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アルミンクは今シーズンを限りとするようですけれど、彼の業績はなんと言ってもプログラムの幅を大きく広げたこと。ワンパターンのプログラムが多い東京のなかにあって、たくさんの曲の生音に接する機会を作ってくれたことに感謝しなければいけない。
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この日のプログラムも意欲的。
シュミットのノートル・ダムはもちろん初めて聴く。CDでも聴いたことがない。
弦のピッチが今一つでしたが、豊饒な鳴り具合で音がうねる。オペラの音楽ですからまさに場面をあらわしていて饒舌。初めてかじる音楽はいい。気持ちよく音を浴びました。
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二曲目のパリ、このややメタリックな響きも好きです。生だと聴けそうでなかなか聴けないだけに新鮮。だいたい他の指揮者、ここらあたりやらないんですよね、なぜなんだろう。
ウィンドが美しい、ニュアンスをたくさん作っていて、わざとらしさがなく生き生きしている。これも好演。
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プログラム後半のドビュッシーは、ジーグ、イベリア、春のロンド。イベリアがなかぶくれでこれだけで3部構成。バランスがあまりいいとは言えませんが、全部合わせるとそれなりの規模の曲。
ドビュッシーにはウェットな曲が多いけれど、イマージュはわりとドライな響きが多いと思います。新日フィルのウィンドは奥ゆきがありそれだけで多様なバランスを作ってくれる。このように響きで勝負の曲はオーケストラのもつサウンドに魅力がなければ面白さも半減してしまう。このオーケストラはその点クリアされていて、多様な響きを作ってくれて楽しめます。
哲学とか情念といった言葉のあやは横に置いて、純粋に多彩なプログラムを楽しめました。
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個人的に、この日が2012~2013シーズン初日でした。
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