河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1590- カンチェリ、アル・ニエンテ、チャイコフスキー4番、テミルカーノフ、サンクト・ペテルブルグ

2014-01-29 22:35:13 | インポート

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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年1月29日(水)7:00pm サントリー
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ギヤ・カンチェリ アル・ニエンテ (日本初演) 30′
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Int
チャイコフスキー 交響曲第4番 18′10′6′9′
(encore)
エルガー 愛の挨拶 3′
ストラヴィンスキー 組曲『プルチネッラ』から第7曲ヴィーヴォ 3′
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ユーリ・テミルカーノフ 指揮
サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
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前の晩に続き連夜。
プログラム前半のアル・ニエンテはテミルカーノフに捧げられた曲。ゆっくりと水の紋のように音が広がっていく。惑星ソラリスを遠くから見ているような雰囲気にさせてくれる。
かなり長い曲で先をわかっていないと、今なぜここでこうゆう響きなのだろう、間があるのだろう、といったあたり、日本初演ですから当然と言えば当然ですが、わからないところもあります。ただ、先のことを思い浮べるのは楽しいことでもありますね。
良い音楽でした。
マイクが乱立しておりましたので、日本初演のこの曲テイクしたものを是非とも聴きたいものです。
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後半のチャイコフスキーは前の晩とだいたい同じ感想です。16型でベース8、チェロ10の男連中の圧倒的な木こり状態の響き。特にチェロ化人間のあまりに充実した響きには脱帽するしかないし、このインストゥルメントがこのオーケストラを引っ張っているのは間違いのないところ!
この4番ですが、テミルカーノフの棒が動きました。第1楽章導入部のねっとりとしてやたらとスローな解釈棒。これは第1楽章の導入部ではなく曲全体のフレームだと思わせてくれる。例でいうとフルトヴェングラーが運命を振るとき、最初の主題表現を曲のモチーフとして別枠で響かせる手法と同じです。
そのあとの提示部以降は前の晩と同じような解釈で進行。チャイ4ですから音の爆発はラフマニノフの上を行くのはあたりまえですが。
ブラスセクションはおとなしくなったと思います。トランペットやトロンボーン、ホルンなどの音圧は減ったし、ビブラートもなくなった。この2要素が昔は目立ったがそれでもピッチの狂いが無いため水平線のような地響きだった。弦の威力、特にベースの骨太さは変わらないが今回はチェロの威力にあらためて驚きました。充実の響きです。この楽器を中心に世界が回っている感じ。
第4楽章のうなる弦は世界トップクラスレベルのオーケストラだけで味わうことのできる技です。圧倒されました。
それと2曲目のアンコールが凄かった。ストラヴィンスキーのソロパート、コントラバス1本でホール鳴らし切る腕連中の集合体というのがよくわかりました。あのコントラバスサウンド、在京オケ5弦がが束になってもあれにはおよばない。
楽しい一夜でした。ありがとうございます。
おわり


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