河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2774- ベートーヴェン8番、ブラームス1番、飯守泰次郎、仙台フィル、2020.2.14

2020-02-14 23:08:28 | コンサート
2020年2月14日(金) 7pm コンサートホール、日立システムズホール仙台

ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調Op.93 9-4-5-8

Int

ブラームス 交響曲第1番ハ短調Op.68 18-9-4-18


飯守泰次郎 指揮 仙台フィルハーモニー交響楽団


このホールで聴くのは2度目。前回は硬質なホールサウンドにびっくりしたが、その時の左寄りの席から今回はやや右寄りに座ったところ、硬さがあまり気にならなかった。ちょうどいい感じかな。

先を急ぐことのないものでオケメン達もよくわかっているのだろう。時折魅せるアクセルが効果的、弦が雄弁でお喋りベト8の魅力満開。一本の線のように張り詰めていて美しく鳴る弦、鳴れば静謐さが増幅されるという、この空気感。指揮者とオケの息はあっていると言えよう。

充実のベト8のあとはブラ1。呼吸の合い具合はこの曲でも同じ。
まずは急がない。急ぐことが無い点でオケメン一致している呼吸です。よく見えます。
それと、みなの弱音腐心から答えが出た状態での演奏と言えるもの。弱音の表現に細心のコンセントレーションでのぞみ、今答えが出ている状態。それがストリング全体の混ざりけがなくて線が美しく雄大なアンサンブルとなって実っている。聴き合いながらのプレイ。なにか清々しい。
この1番初楽章の波形はベートーヴェンの運命を思わせるし、激烈さにおいても同様。雄大なアンサンブルにくさびを打つように進むさまはのっけからこのシンフォニーの振幅の大きさをよく表していて、ひとつのスタイルとしてその主張は説得力のあるものだ。執念さえ感じさせる。
アンダンテ楽章、スケルツォ楽章は同スタイルが奏功していて、コクのある内容で噛みしめて聴くに足るもの。あらためて耳を傾ける。いいですね。
両端楽章は本当に大きい。タイミング的にも同規模となり、テンポをいじらず激烈・静寂をダイナミックに繰り返して、核心に迫ってくる演奏で、こういった興奮もあるものだと今更ながらに思うところありましたね。



譜面の無い指揮台、背もたれの無い横長の腰かけが置いてあって、飯守さんが座ったのはブラ1初楽章のあとのチューニングのときだけでしたね。
盛況な演奏会でした。ありがとうございました。
おわり




































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