河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2515- ブラームスPC1、ユジャ・ワン、春の祭典、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ニューヨーク・フィル、2018.3.13

2018-03-13 23:01:38 | コンサート

2018年3月13日(火) 7:00-9:15pm サントリー

ブラームス  ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15  22-14-12
 ピアノ、ユジャ・ワン
(encore)
シューベルト(リスト編曲) 糸を紡ぐグレートヒェン  4

メンデルスゾーン 無言歌集op.67-2 失われた幻影  3

Int

ストラヴィンスキー 春の祭典  16+18

(encore)
ワーグナー ワルキューレの騎行  5

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン 指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック


前回来日はアラン・ギルバートのもと2014年2月、サントリーは客入りがスカスカ。横浜は悪天候で30分遅れスタートでほぼ満員。スカスカサントリーでブロンフマンが弾いたリンドベルイのPC2にぶっ飛び。あの種の音楽はアランの伴奏もしっくりとくるもの。
今回は2公演とも満員、今年の秋からNYP音楽監督になるズヴェーデンの初生棒。ずんぐりタイプで超ハイヒールのユジャのほうが大きく見える。ユジャのハイヒールはペダリングで見えるだけのロングドレス。割と静かな雰囲気で登場。

この日のプログラムはメインディッシュふた皿。ヘヴィー級のブラームスの音からいきなり始まった。モロな若作りソナタ形式満載でピアノがなかなか出て来なので待ち遠しい。
思いのほか端正に弾き始めたユジャのブラームスは肩の力が抜け、力みが無くて、聴くほうも気張らず、張りのあるきれいなサウンド、よどみないブラームスといった感じで、なにやら彼女の新たな顔を見る思いで聴き始め、すぐに曲に集中できた。
意表を突くフェザータッチと思えたのはこちらがこれまで色々と聴いてきた印象の想定枠内で聴こうとするからであって、ご本人の思いというのは神のみぞ知る。新境地というかブラームス像、フレッシュでしたね。
アダージョ楽章の佇まいは静謐なもので静かさが音を呼ぶ。ユジャの気持ちの安定を感じました。秋味風味なコクのあるブラームスを満喫できました。最後まで型を崩すことなく弾き切ったユジャさんがとっても素敵でした。50分におよぶ大曲演奏、透明できれいなピアノ、音粒のバランスよく、強弾きの流れでも殊更ドラマを作ることなく淡々と、アクションは圧倒的になることがあるけれども出てくる音はピアニシモのニュアンスと変わるところが無くて大海の中の波、素晴らしく滑らかな動き。
本当に気持ちよく弾いていたのは、指揮者ズヴェーデンの見事な伴奏付けによるところも大きい。ズヴェーデンのもと、様変わりしたニューヨーク・フィルの音。縫い目がきっちりとした。指揮姿は無骨だけれども相当なメリハリを感じた。ソロの中にすーっと自然に寄り添うような伴奏で、ユジャのブラームスピアノとうまく化学反応を起こした。さすがのニューヨーク・フィル。
大曲のあとアンコールを2ピースしてくれた。これがまたよくて、しっくりしっとりしなやかに。無言歌は今日の雰囲気に合っている。全8巻録音して欲しいと思った。欲を言えばキリがない。

リサイタル、コンチェルト、ともにますますいい演奏を聴かせてくれる。
前半プロで、満腹。充実のコンサート。


後半はもうひとつのメインディッシュ。いつ聴いても奇抜な曲。
ハルサイ、高濃度、ハイテンション。サントリーの床が抜けそうなくらい乗った超大型フルオケによる激烈なハルサイ。
ズヴェーデンのハルサイはストレート。直球勝負でグイグイ進める。作品パワーで巨大な第1部。追い込む追い込む。巨大サウンドの塊が一つとなって動き回る様は圧倒的にお見事。
加速を重ねるハルサイ、オケの潤滑油はタップリとあって時に指揮者越えの猪突猛進。ブラスセクションの大咆哮は1部最後の上向きフレーズで最高潮に。サントリーに映え渡る残響、ここ、悶絶しました。空間がわかる恐るべき絶叫サウンド。
ニューヨーク・フィルのセクションごとの線の揃い具合は尋常でない。
底なしパワーのオケで聴くハルサイ、2部は作品のパワー不足。といいますか、少し奥に引っ込んでいくようなところのある部。そんなことがオケの性能から自明となるのだからそれはそれで凄い。
アンコールはフルフルパワー、これでもかの満開桜。

まぁ、とにもかくにも、ハル、満喫。



馴染みのオーケストラではありますが、1980年代前半から残っているのは、今日ハルサイの頭を吹いたジュディス・レクレアさんとピッコロのミンディー・カウフマンさんだけ、アレッシはもう少し後だし。

オーケストラの上を指揮者達が流れていくように見える歴史のタイムライン。そのオーケストラも色々と変遷を重ねる。
おわり



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