河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2744- ハイドン驚愕、ショスタコーヴィチ13番バビ・ヤール、テミルカーノフ、読響、2019.10.9

2019-10-09 23:54:08 | コンサート
2019年10月9日(水) 7pm サントリー

ハイドン 交響曲第94番ト長調 驚愕  9-6-5-4

Int

ショスタコーヴィチ 交響曲第13番変ロ短調Op.113バビ・ヤール (日本語字幕付き)
16-9-9+12+11
 バス、ピョートル・ミグノフ
 男声合唱、新国立劇場合唱団

ユーリ・テミルカーノフ 指揮 読売日本交響楽団


これもでかい演奏でした。手ごたえ感ありすぎの公演が続きます。

1曲目のハイドン。それを振る指揮姿に角は一切なくて柔らかい一筆書き。あれでオケの音出しが揃って奏でられる。驚くばかりなり。オケの自発性のウェイトが高い。あのような棒、といっても棒は持っていないのだが、しなやか也の一筆、あれだと自発性がより必要で、方向性併せ、指揮者と大きさ・向きが一致しているのがこのオケの凄いところ。
テミルカーノフの長けた引き出し能力、息があっているというのはこういうことなんだろうなあとうなずくばかりなり。オーケストラという集合体におけるもう一つの機動性の可能性を魅せてくれているような気になってくる。ビッグな驚愕に驚く。


バビ・ヤール、ユーモア、商店にて、恐怖、立身出世。
改訂前の原典版歌詞による。とのこと。
こんなに重い演奏でいいのかと言いたくなるような重さ。これ、文字通りの重さ。演奏のメカタを計りたくなる。さらに、バスソロと男声合唱とダークな色彩感が重さを後押しする。
まあ、各楽章の副題をもって字幕を見ながら聴けばその面白さがよく理解できる話ではあるが跳んでいくような重さですわ。読響の正三角錐的音場バランスのド迫力と相俟って、舞台底にあるかもしれないブラックホールと拮抗でもしているのではないのかと思わせる無差別級の重い重い音の創造物でした。まれにみる分厚さ。最初の四つはずっとこんな感じ。最後の立身出世、お仕舞にきてようやく中空に重力場がやや解き放たれて救いがあったかと。胃に来るインパクトの13番、ド圧演でした。ショスタコーヴィチ、ひとつの真相なる演奏でしょう、これはこれで。
プログラム冊子にはハープ2と書いてありましたが、実際のところは4でした。

今日の一発公演、1曲目のハイドンはどうしても必要だったと思う。オケとの息の合い具合、オケの自発性の発露・方向性の一致、こういった事を手探りから確信に変わるまでのハイドン・タイム。
バビ・ヤールはぶら下げマイク12本、床に数本、という具合で多数あったので後日聴けることと思うが、あの重さメディアに入りきるかな。

おわり














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