河童「この前銀座歩いてた?」
カパコ「んんん、あなた以外の河童と行くわけないじゃない。」
河童「おかしいな、ちょっと見かけたような気がするんだけど。」
カパコ「気のせいよ。」
河童「でも確かに見たんだ。人間しか行かないこようにはいるところを見かけたような気がするんだ。」
カパコ「河童違いでしょ。」
河童「そうかなぁ、あすこのお肉は超ステーキで、人間しか食べないはずなんだ。そうかやっぱり気のせいか。我ら河童だものね。」
カパコ「。。。。」
河童「でもやっぱり気になる。勘違いかもしれないけど、僕が目撃したときカパコは男人間と一緒だったんだ。」
カパコ「それって、やきもち?」
河童「いや、確かに男人間とカパコが超お肉食べにはいるとこ、みたんだ。」
カパコ「ちょっと、しつこいわよ。それっていつのことっ、アリバイあればいいんでしょ。」
河童「あれは僕が山野楽器でCDを買った日の帰りだから、先週の水曜日かな。その日は夕方なにしてたの?」
カパコ「いつも通り、XXスクールでゼミしてたわけでしょ。」
河童「いや、月一回水曜日休みの日があって、それが先週だったんじゃないのか。」
カパコ「。。。。。。愛してるわ。」
河童「ノンノン、今は事実の解明中。」
カパコ「ふんっ、わかったわよ。言うわよ。男人間と超お肉食べてデートしてたわよ。それがどうしたっていうのっ。」
河童「そうか、やっぱり間違いじゃなかったんだ。僕なんかと一緒のときと違ってとっても楽しそうだった。」
カパコ「あら、当然じゃない。あなたまだわからないの。」
河童「なにが?」
カパコ「あたし河童なんかじゃないの。女人間なのよ。男人間と女人間がステーキ食べに行って何が悪いのっ。」
河童「えっ、カパコは河童じゃなかったって。人間だったの?今の今まで知らなかった。」
カパコ「言うつもりはなかったけど、現場見られちゃおしまいだからね。」
河童「そうか。」
カパコ「ちょっとは悪いと思ってるわよ。」
河童「じゃぁ、今まで僕をだまし続けてきたわけだ。でもそのことはもういい。
でも、なぜ河童なんかとつきあったんだ?」
カパコ「ふん、遊びよ。現場見られなかったら今でも遊び続けてるわよ。」
河童「(オーマイガッ。これがナイトメアっていうやつか。)悪夢なら覚めてくれ。」
カパコ「現実よ。かぱおさん。これでおしまいね。」
河童「ちょっとまて、かぱお?僕はいつから、かぱお、になってしまったんだ。」
カパコ「彼と一緒のときは、あなたのことはかぱおって呼んでるの。人間界ではあなたは、かぱお、よっ。」
かぱお「大ショック。こうなったら皿がふやけるまで泣いてやる。僕が君を見かけたばかりに、そして追求してしまったばかりこうなった。出来ることなら死ぬまでかぱおをだまし続けて欲しかった。なんというナイトメア。こんな悪夢、夢ならさめて。」
カパコ「なにまだ馬鹿なこといってるのっ、昔の流行歌のせりふみたいなことはいわないでよ。もうお別れよ。」
かぱお「ちょっとまて、武士の情けで一つ教えてくれ。」
カパコ「私武士じゃないけど、なによっ。」
かぱお「カパコが女人間なら、もっとましな名前があるはずだろ。本当の名前を教えてくれっ。でないとこの悪夢から一生覚めることが出来なくなるかもしれない。頼む。」
カパコ「だめ、それは、ヒ・ミ・ツ」
.
かぱおはカパコの寝返りで目が覚めた。
.
.
.