河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2715- ブルックナー8番、井上道義、読響、2019.7.31

2019-07-31 23:00:42 | コンサート

2019年7月31日(水) 7:10pm ミューザ川崎

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調WAB.108 (ノヴァーク版第2稿 1890年版)
       18-15-26-27

井上道義 指揮 読売日本交響楽団



3-2-2-4-2-2-2-c1
5-5-5
2-2-3-3-13-c3
2-4-2-8-4-2-3-c2

フェスタサマーミューザ2019、井上、渾身、会心、全身身もだえの圧倒的なブル8。
ブルックナー慣れしている重厚パワフルオーケストラと井上の明るく輝くテンペラメントが最高の形でミックスブレンド。運命の出会いのような演奏でした。びっしりと敷き詰められたペイブメントサウンド。緩みを排したストレートな石畳。この充実サウンド。瞠目すべきビッグな演奏に心からうなるばかりなり。オーケストラの自主機動性は指揮者によりもたらされたと言えよう。だから、一筆書きの棒がこういったときは恐ろしいほどによく決まる。冴え冴えとした響き、圧巻の美しさでしたね。

各主題独立型できっちりきっちり頭をひとつずつ決めていく。だいたいスローな運び、特に第3主題が入念に奏でられる。終楽章の敷き詰められたパワフル石畳音響で作品の内面が照らされる。この終楽章の展開部、まれにみる圧倒的な力演でした。次々と迫りくる音響構築美。めったに聴くことのない立体的で集中度最高度の奇跡的演奏でした。
再現部第3主題に被さる初楽章第1主題の強奏、形を変えず史上最強音で突き刺さる。あの息の合い具合、見事というしかないもの。であればこそのコーダ進行一斉強奏の凄まじいまでの縦筋の合いかた。全主題咆哮の中、トランペットが空中浮遊するような輝き、下降を繰り返すメロディーラインが地に突き刺さり終止。このプリサイスパワーメリハリ。

拍手は出ない。理想的な間でアプローズ。気持ちよし。ミューザの音響を満喫。オーケストラを聴く醍醐味にひたひたと浸る。
井上さんの一般参賀。そういう内容の演奏でしたね。ありがとうブル8。
おわり



















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