前日の3大Bに続き、今日のプラスワンは、悪気はないが迷惑だというものです。
音楽への熱意は褒めたたえるにあたいするが、やっている内容は全く迷惑というもの。
それは、前傾姿勢。前かがみで聴く日本人。
「前傾姿勢」この言葉をみてすぐにわかる人もいるかと思います。
オペラハウスのバルコニー席かそれよりも上の席に座ったことのある人なら、みんな一度はこの前傾姿勢にいらいらしたことがあるはず。
馬蹄形のホールや極悪音響のNHKホールなどは、上方ほど角度がきつくなり、それにつれて、少しの障壁が前方の視界を大きく塞いでしまいます。
日本人は外国人に比べてことのほか前かがみ姿勢で聴く人が多い。しっかり聴こうという意志のあらわれかもしれませんが、全く後ろの人のことを考えてません。
君が舞台にかぶりつきたいのはよくわかるが、ハタ迷惑なんだよー。
輪をかけてというか、好条件というか、日本人は年寄りから若者まで肥満系が少なく、おなかが簡単に前方に折れます。おなかがつっかえません。それはそれで屈伸体操のときはいいのですが、体操をしにきているのではありません。
今日コンサートに行く人は、後ろの人のことを考えてみてください。
.
どうしても治らない場合の、後ろの人から前の人への対処方法。
まず、前席の背もたれをトントンと叩く。気がついてくれたら、声を出すと演奏に障るので、手のひらを上にしてカモンのポーズをする。
ただ、前席の人は、自分が何をしているのか分からない人が多いため、トントンとやられてもなんで叩かれて注意されているのかわからない場合がある。そのときは無声音で注意するしかない。
背もたれをたたいても演奏に夢中で気がつかない場合は、その人の肩をたたく。必ず気がついてくれます。しかし、前傾姿勢が深く、肩まで手が届かない場合があります。その場合は半立ちになり、叩くしかありません。この場合、立つと周りの人が迷惑するのですが、それ以前に前方の前傾姿勢人間のことをみんな疎ましく思っているので、応援してもらえます。安心して半立ち、肩を叩いて、前かがみにならないでください。といいましょう。
最後にメト座の河童が目撃したケースを紹介しましょう。
それは、あまりにもひどい前方前傾人間に対して、後方者がプログラムを取り出し、頭を叩いたものでした。叩いた人はとっても素敵な女性でした。前のおばさんはグーの音もでず最後まで席深く落ち込んでました。周りの人たちは目で拍手してました。こんなアメリカ人もいるんですね。さすが自由と民主主義と暴力の国。
.
.