この前、仕事場でコピーの用事があり、コピー機のところに行ったら、オタマジャクシが落ちていた。
コピーをしようとしたら、コピー機に多量の楽譜が置いてあった。
誰かがスコアをコピーしてそのまま忘れたか、FAX出力したか、だな。
かなりの量(40ページぐらい?)でスコアの表の方が上を向いている。
ここはオタマジャクシとは無縁の職場のようなので、誰かが趣味でやってるのだろう。
好きものもいるものだ。
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どれどれ、ところでこれは何のスコアだ。
ヴァイオリンのパート譜だな。
ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲だな。
ヴァイオリンにしてはたいしたことのない譜面づらだな。
オタマジャクシが、ゆりかごのように下に向かったり上に向かったり。ブランコのような譜面づらだな。
仕事の片手間にやってるのだな。
それともヴァイオリンの片手間に仕事してるのかな。
どっちにしろ、中途半端はよくない。
両方とも100パーセントずつ、あわせて200パーセントやればいいわけだ。
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この忘れた譜面を誰が取りに来るか興味のあるところであったが、なにしろ仕事が忙しい。
そんなことを見極めている暇があったら、もっと仕事の現状を見極めろ、と、自分の天の声がした。
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いずれにしても、どこぞのオーケストラに属して、平日夜とか週末、練習に勤しんでいるのだろう。
そのパート譜、あまりにも目立ったので、裏返しに置きなおしてあげた。
思い当たる人がこのブログを読んでいる確率はほぼ0パーセントだとは思うが、エールを送る。
仕事も大事だが音楽はもっと大事だ。
フレーフレー、ガンバレ。
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