河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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マーラー5番 ケルンRSO4 1990-26

2007-05-30 20:51:00 | 音楽

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1990年のケルンRsoによるマーラー第1サイクルがはじまった。

今後12か月の間に今回も含め3回のツアーを行い、マーラーの交響曲全部と大地の歌を演奏するというもの。

1サイクルの3番目の曲は第5番。どんな感じだったのかしら。

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19901130()

サントリーホール

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マーラー作曲交響曲第5

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ガリー・ベルティーニ指揮

ケルン放送交響楽団

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ようやく純楽器による交響曲だ。

567番は次回ツアーの第2サイクルでまとめてやってほしかったような気もする。

今回、合唱とソリストを23番のために連れてきているので、この際一気に8番をやってみるのもよかったかもしれない。

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5番のシンフォニックな音楽がこのオーケストラに合うかというとそうでもない。

冒頭のトランペットと第3楽章のホルンを除けば、至難のソロ的要素はあまりない。その点思いっきりシンフォニックな世界に没頭できるはずであるが、放送交響楽団の宿命というか、なんでもおしなべて演奏できなければならず、そのような習性が身についているのか、5番は平均的なたたずまい。むしろ小振りに聴こえてくる。

2楽章後半のブラスによる輝かしい音楽、第5楽章のゴツゴツとしたなかに飛び跳ねるような快活な音楽。トップオーケストラのようにはなかなかいかないようだ。スケール感が小さい。

あと、ブラスの3連符が不ぞろいだったりして、これまたどうもいかん。

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5番はやりつくされた曲だけに、ちょっとした瑕疵がみんな手に取るようにわかる。聴き手がわりと日常的に5番を聴けるような時代になったということ。それだけに普通のオーケストラの普通の演奏では満足しきれない。

今回のツアーでは、325番を演奏したわけだが、5番が一番印象が薄かったように思える。

おわり

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