河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

アルヴィドに捧げる レニングラード2 1989-12

2007-02-09 20:52:00 | コンサート
この年のレニングラード・フィルは公演数23回を数える。
テミルカーノフの棒のことは昨晩書いたので、今日はヤンソンスのこと。

アルヴィド・ヤンソンスに捧げる、とした演奏会はこんな感じ。

1989年10月25日(水) 7:00pm オーチャード・ホール

ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
リスト/ピアノ協奏曲第1番
ベルリオーズ/幻想交響曲
(アンコール)シベリウス/悲しきワルツ

ピアノ、ワレリー・クレショフ
マリス・ヤンソンス 指揮 レニングラード・フィル

マリスは1984年に亡くなったアルヴィドの息子。
今晩の演奏会が、なぜ、アルヴィドに捧げる、となっているのかは知らない。

マリスの棒は非常に精力的で、また、手と足が横に広がる感じで、音楽を強引にひっぱっていくようにみえる。
一曲目のワーグナーはこの夜のプログラム・ビルディングとしては違和感がある。はっきりロシア物に決めてよかったのではないか。

幻想はずいぶんと強引な押しが耳だつ。
棒があまりにも精力的であり、生きた音楽が押しつぶされてしまいそうだ。
もっと柔らかい音楽が欲しいところであるが、アンコールのシベリウスでそのようなことが達成できたとしても、それは間違い。ベルリオーズそのものの中で柔軟性を発揮してほしいものだ。
結局、リストのピアノ・コンチェルトが一番良かったように思える。ピアノはわりと骨太。このオケによる伴奏はぜいたくの極み。
それにしても幻想の後に、アンコールがシベリウスの悲しきワルツでは、奇をてらい過ぎ。曲同士の結びつきもなく、違和感がある。
やはり、ベルリオーズの/ラコッチィ行進曲でよかったのではないか、と思う。
おわり





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