河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

513- 第九。〆られず。2007.12.27

2007-12-26 23:25:00 | 音楽

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別に年末に第九をわざわざ聴きに行く必要もないのだが、カパコのこともあることだし、それにリットンの棒ならちょっと興味がなくもない。

ということで、N4回公演のうち最後の日のチャリティーコンサートに出かけてみました。

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20071227()7:00pm

NHKホール

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ベートーヴェン/交響曲第9

  (ベーレンライター版)

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ソプラノ、角田裕子

メゾ、石津なをみ

テノール、カン・ヨセフ

バリトン、キム・テヒョン

合唱:国立音楽大学

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指揮:アンドリュー・リットン

NHK交響楽団

4楽章のバリトン・ソロが高らかに響いたとき久しぶりの大惨事が起きるかと思ったが、その極度にはずれてしまったピッチを次のバーで無難に修正してきた。とはいえ、聴くも無残な姿から持ち直すのは容易なことではない。

ソロ4人ともに全く知らない歌い手、それはそれでいいのだが、全部だめ。あまりにも小ぶりな歌い口であり、年末だというのにN響らしくないラインナップとなってしまった。

N響はこのようなことをたまにする。何年か前のN響定期オープニング・ナイトのろくでもない某若手。オープニング・ナイトといえば華やかなイメージのガラ的コンサートをイメージするのだが、日本ではそのような心わくわく感は企画ともども全くない。それでも、初日にぶつけるような指揮者じゃないだろ。あんなの。。なんともさえない演奏で、聴衆もひどい拍手だった。まばらとでも言おうか。指揮者によりガラッと変化するN響はプロだと思うのだが、指揮者レベルまでわかるように演奏するとは、プロ中のプロなのかもしれない。

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ということで、今日の指揮者は一流どころのアンドリュー・リットン。

僕の前にいるべきオーケストラは一流であるはずだ、という前提条件は彼の脳裏では意識にさえのぼらないようなことなのだ。演奏するほうも大変だ。

今日のスコアはベーレンライター版ということで、スコアは見たことがないが、快適なテンポで突き進む。速度が推進力を持ち、スイングするような響きになるところがあり、そのノリノリ感に爽快さを感じる。

2楽章のすっきり演奏は何物にも代えがたいが、ただ、なぜか、ときとして、テンポが一定しない個所がある。それらしき個所ではないのに少し停滞したりする。ウィンド・アンサンブルのあたりかな。まぁ、突き進むけど、手加減しているなぁ、という感じ。

3楽章もあっというま。この時節、第九を聴きに来る客の中には、歌が始まるまで3楽章も待たなければならないのか、といった無知蒙昧な連中が多いので、この第3楽章のスピード感はちょうどいいのかもしれない。

そして第4楽章は、最初に書いた通りあまりほめた演奏ではなかった。

リットンとしては普通の交響曲の演奏だったのだろうが、日本人の受け止め方はまるで異なるのであり、その辺の異様さに気がついたかどうか。

いずれにしても、生煮えの演奏であった。

どちらかというと駄演の部類にはいる。

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NHKホール2階前方やや右の席であったが、オーケストラ右方向は、店村さん率いるヴィオラ群、その後ろにコントラバスが8本ほど陣取っているのだが、全く響かない。悲しくなるほどの迫力のなさ。生々しさなど求めるべくもなく、音響などという言葉を口にするのもおこがましいひどいホールである。いったいこのNHKホールにおいて、日本一うまいN響がいつまで演奏し続けなければならないのか。ほかの楽器の音など聴こえるとは思えない拡散系の最悪ホールで、誰がどのように演奏を行っているのか。他の楽器、ほかのプレイヤーの音が聴こえない(と思われる)ホールでどうやってアンサンブルしろというのか。

N響のプレイヤーの実力は一流であり、さらに尊敬すべきは、忍耐、であるのかもしれない。

終演後、NHKホールをそそくさとあとにして、いつもは気にならない渋谷のガキ連中が妙にわずらわしく、タクシーをつかまえて、六本木まで直行した。入った鮓屋ではいろいろと話をして盛り上がっていたようだが、カパオの盛り上がりはいま一つ。2軒目にうかがったバーでさほど飲んだわけでもなかったが、鮨屋の日本酒が戻ったらしく、酔いがまわり、意識もうろうとしたなか、帰ったようだった。

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