天気が良かったので外で靴磨きをしてもらったら、こんでもいない電車でその日のうちに靴を踏まれた。
すみませんのスの字もなければ、
ごめんなさいのゴの字もない。
東京人の昨今の礼儀知らずマナー知らず躾け無知には慣れているものの、うんざりすることもある。
人の靴を踏みつけておいて、スもゴも言わない人間は、200パーセント以上の確率で、小汚い薄汚れた履物を履いている。男の場合は。。
自分の足もとに関心がない人間が他人の足もとに関心があるはずがない。
家庭で磨いてもらった靴、外で500円払って磨いてもらった靴。
コギタウスヨゴ人間もたまには理解しなければならないこともある。
500円払って靴を磨いてもらう、ということはどういう意味なのか。
自分本人が出来ることを、500円払い他人に掃除してもらうのである。
親からもらったお小遣いから500円払って磨いてもらう人はいない。
自分の力で稼いだお金から500円払い、他人に自分の汚れた靴を磨いてもらうのである。これはこれで自立のしるしなんだ。
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今は昔と違いなにもかもが多様化してしまい、革靴を履いた学生など見たこともないし、かといってサラリーマンも自由な服装に適当な履物といったケースが散見される。
仕事が終わって、足元をチェックされるようなお店に通う人間が、満員の通勤電車に乗るとも思われないし、その意味では落ち着くところに落ち着いているということか。
ピカピカの靴で焼き鳥屋の煙では足が向かないし、下駄箱のある居酒屋で帰りに靴をボロボロにしてくれるようなところも遠慮。
サラリーマンなんておめかしなんかしちゃだめで、小汚いドブネズミルックが一番いいのかもしれない。
でも、ブランド好きな日本人のこと、ブランド皮靴買っておいて、いつ履くの?
年に数回?それなら何足も持つ必要もないよね。
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女性も思いっきり踏みつける。
ピカピカのヒールで気持ちよく踏みつけてくれる。
スもゴも無い。
そこに足があったのが悪いっ、
と、
目で一喝されこちらがひけておわり。
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