河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

746- コレルリ&テバルディ 1973東京ライブDVD

2009-01-12 00:16:37 | 音源

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1973年11月21日 NHKホール

フランコ・コレルリ、レナータ・テバルディ
デュオ・リサイタル
森正 指揮 東京フィル


画像とかのことは後回しにして、まず、この場にいた人たちは幸せだなぁー。
コレルリの絶唱が聴ける。
テバルディは不調なのかどうか、歌う曲が少ない。段取り時点でわかっていたのかしら?
全部で18曲中、コレルリが9曲。テバルディが7曲。二重唱が2曲。
観た印象ではテバルディはコレルリの半分ぐらいしか歌っていないような感じ。

コレルリの、歌う直前の姿勢を整える姿は、習字のときの正座、息を整える、そのようなものに通じるしぐさを感じさせるし、ハイ音の前の集中力もこれまた聴衆をも一点に集中させるインパクトをもつ。
それに舞台映えする姿は、その歌ともどもスーパーマンのように見える。
観てのお楽しみ。
テバルディに関しては、この日のレベルなら他にも上をいく歌い手が多くいると思うが、なんというか、栄光の歴史みたいなものがその背にある。後光が射している。

ところでこのDVDですが、ソフトだけとれば逆輸入です。歌い手から数えると逆逆輸入ということになりますが。
NHKからライセンスの許可をとってあると書いてます。
データは、

DYNAMICレーベル
DVDVideo 33542
DOLBY DIGITAL 2.0
COLOUR
89min

つまり、イタリア?のダイナミック・レーベルがNHKの許可のもと編集したもの。カラーで89分の収録ということになる。
日本での公演だが日本語の解説書はついていないので注意。但し、テレビ字幕、最初のアナウンスは日本語ですからそれはそれで便利です。コレルリ・ファンは地の果てまでソフトを求めたか。
それで、DVDをDVD&HDD&VHSマシンにかけてみた。プレイボタンを押して一番最初に出てくるのがこれ

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NHKのニュースが終わったところからはじまります。次に10:10芸術劇場の放送となります。つまり当時のNHK教育の番組「芸術劇場」のダビングですね。これは。
ほんとに正規品?と思ってしまいます。でも、買ったのは銀座の山野楽器だし、HMVとか塔レコのサイトでも発売してますから正規なんでしょう。編集しわすれたんでしょうかね。
編集はかなりやっているようで、オーケストラだけの演奏はあったがどうかわかりませんがこのDVDにはありません。入場退場もすこし編集があるようです。ただ歌っている途中で切れるような箇所はないようです。
オープニング含めインデックスが19まで。18曲まるごとはいっております。全89分。結構ヘヴィーですね。
正規のプログラムはインデックス14のラ・ボエームの愛の二重唱まで。そのあとはオーケストラ団員が退場し、ピアノが出され三浦洋一さんの伴奏でコレルリ3曲、テバルディ2曲の大アンコールが始まります。

この時点で聴衆はかなりエキサイト気味となっており、前方に押し寄せた連中がステージにかじりついたり(ほんとかいな)、かじってる横でバンバンと床を叩いたりと、当時のカラー画像からリアリスティックな模様が垂れ流され続けられます。いいですね。

デュエットは二曲です。ボエームの愛の二重唱はわりと粗雑にはじまります。
Che gelida maninaもSi Mi chiamano Mimiもなく、いきなりO soave fanciullaの二重唱から歌われるため、心の落着きがない状態からの開始。
最後のハイCはコレルリが完全に決めてます。ここ何回観てもいいですね。
フォルテシモでの決めとなりますが、オペラではだいたい舞台裏からの絶叫ですので、この日のようなリサイタルではまた別の味わいがあります。
今のテノールでここ完全に決めれる歌手いますかね。生で決めたのを聴いた記憶がない。
だいたい下げます。
二重唱の妙はもう一曲のデュエットであるオテロの出来の方がいいでしょう。
それにしてもだ、リゴレットはとめどもなく暗いストーリーだが、あの立ち姿、歌で女心の歌を歌われてしまったら、まっ、いいかな、って感じてしまってもおかしくない?


この放送はテレビでみた記憶があるが、どんちょうの前で歌っていたような記憶が目に残っているので別の放送だったかもしれない。
おわり


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