初台のオペラ・パレスで1月20日からプッチーニのラ・ボエームが始まります。始まるといっても4回だでけです。
20,22,24,26と一日おきに4回。土日に2回あるとはいえ3回まマチネー公演。夜は一回のみ。
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ボエームのあとにはサロメが続きます。サロメも4回のみ。やっぱり夜は一回だけ。
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新国立の場合、レパートリー方式はとるべくもないが、それにしても土日祝祭日を選んで平日でもマチネー、夜の公演は意識的に避けているようにさえ見える。
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日本の場合、夜は7時スタートが普通で、昔はもっと早かったから、いずれにしてもそのような文化にならざるをえない。
メトなら、8時スタート。5時に仕事を終え一度うちに帰るなりして、腹ごしらえして8時スタートとなる。
日本ではもし仮に8時スタートになったとしても、5時にまともに仕事を終える連中は一部の公務員ぐらいのもので、普通は残業。ちょっとでも早く帰ろうものなら、変な上司とかたっぱの小さいリーダーとかが、白い目で何かを恨むかのように睨みつけて日本国の縮図を見せてくれる。それで未だに時代おくれのセリフを吐く。「与えられた仕事をきっちりこなしてくれれば早く帰ろうが何も言うことはない。」などど、能力、力量をはかることのできない無能なリーダーが縮図の中を闊歩している、本当に時代おくれで進化のない連中が多い。
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あと、8時スタートで問題なのは、帰る時刻。ボエームは幕だけだと合わせて2時間ぐらい。休憩を入れても3時間かからない。それでも終わるときは11時になるだろう。そうなると電車で帰れない人が出てくるみたいで、第4幕など時計の針との競争のようになってしまう人が多い。
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新国立劇場のオペラはこのように直列な開催で、昼だらけ。
おそらくそのような方針にしてあるのだろう。この日程だと、観るほうは一日がかりになってしまうが、変な上司の白い目を気にせず、確実に公演を観ることだけはできそうだ。
このように仕事文化に彩られた日本の貧弱なお家事情が続く限り、このような日程で行えば確実に客ははいるし、その意味では欧米とは別の文化時間が出来上がる可能性もある。
そうなれば、仕事奴隷文化はいつまでも続く。
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