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1983-1984シーズンの聴いたコンサートより。
今日はグレート・パフォーマー・シリーズより。
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1984年2月17日(金)8:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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グレイト・パフォーマー・シリーズ
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オール・ベートーヴェン・プログラム
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エグモント序曲
交響曲第1番
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ、ミッシャ・ディクター
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ピンカス・ズッカーマン指揮
セント・ポール室内管弦楽団
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ズッカーマンは当時、ヴァイオリン、ヴィオラ、指揮、などいろいろと忙しくやってました。
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ズッカーマンの指揮に接するのは一度目ではないのだが、こうやって近くで見ているとなんとなくぎこちなく、さまになっていないようなところもある。ただし音楽自体はそうでもなくわりとうまく鳴っていたように思う。
彼は意識してやっているのかどうかわからないが、テンポがおそい。非常におそいというわけではないのだが、全体的におそく、フレーズや主題かわってもあまり動かない。
ただ、おそくても音楽にゆるむところがなく、それなりに響いているということは本人が意識してこのテンポを選んでいるということである。
オーケストラ自体あまり深みがあるわけではなく、ズッカーマンの指揮もそんなに特徴があるわけではなく、ベートーヴェンの良さだけが前面に出てくる。
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これだけのいかにもあっさりとした当時の感想。
ズッカーマンは温和な感じで、ヴァイオリンを弾いているときはそれはそれでいいのだろうが、いざ指揮をするとなると、ある部分、強引にというかそれなりに主張していかないとついてこないところがあるわけで、さらに一段のアクティヴな棒が求められた。
おわり
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