2012-2013シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちら。
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2012年10月27日(土)6:45pm
群馬音楽センター
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ドビュッシー おもちゃ箱
井上道義、ナレーション&動き
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プーランク 2台のピアノのための協奏曲
ピアノ、児玉麻里、児玉桃
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三善晃 樹上にて
ピアノ連弾、児玉麻里、児玉桃
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ラヴェル ボレロ
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井上道義 指揮 群馬交響楽団
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都内から電車で、聴きにうかがいました。
日帰り、鈍行での行き来でしたが、楽しく過ごさせてもらいました。
きっかけはツイッター諸氏からの情報でうかがうことになったのですが、4曲中最初の3曲は生演奏では初めて接するし、興味深い曲だし、群響も聴いておかなければならないし。
ということで、お初3点セット。
高崎 お初。
群響 お初
3曲 お初。
お初尽くしでした。
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6時45分から始まった演奏会は途中15分の休憩をいれ9時まで。濃厚な一夜となりました。
ド真ん中の席で、指揮者の背骨に直進できそうな感じ。
最初着席したとき、オペラカーテン風などんちょうが閉じていたので、群響定期はこうなんだ、などと思ったりしました。そうではないなというのはすぐにわかりました。
舞台下手カーテン前に指揮者井上があらわれ、お話を始めました。最初の前置きトークからいつのまにかドビュッシーのおもちゃ箱のナレーションになっていく。そこで初めて幕が開き、オーケストラが鳴り出す。照明効果もある。なるほど、演出でした。
この曲はストーリーがわかっていても、字幕よりもナレーションの方がよりわかりやすい。井上のとりあえずウィットにとんだ動きまじりのサービス精神も素晴らしいですよ。お話しながら出の指示もしないといけないのでジョークしている割には難しそう。こうゆうエンターテイメント系の演出って、丸裸にされてしまうんですよね。マーラーの9番第4楽章の大詰めのエンディングのエンディングあたりで、ポーディアムの上で指揮者が一人、歌舞伎風の棒をシュッシュッと振る、全員そこしかみていない、あれと同じ。くくるしかないんですよ、腹も何もかも。
おもちゃ箱、プレイヤーも一緒に井上モードの演出。もちろん聴衆も楽しかった。井上はスキニーで年の割には良く動けるので、選曲含め彼でなければ出来ない企画であったはずです。好企画。
オーケストラにとって、最初にこうゆう曲だと、気持ちが楽というか、ゆるんだりしますが、群響はそんなことがなくどっちかというと几帳面なぐらいでした。あまり聴くことない曲にこそ第一義的に正確性の基本があって正しいことだと思いました。締めなければならないんですよね。油断しなくても大敵はいるかもしれないし。
いずれにしても一曲目から極上のエンターテインメントでした。
30分弱のはずが大幅にオーバーして40分。
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この日の選曲は曲ごとにオケ配置を大幅に変えなければならない。結構時間がかかる。みていると直列作業のようだ。パラでやらないといけない。直列で威力を発揮するのは乾電池だけです。
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2曲目のプーランクも思わず惹きこまれました。第一印象としては、第1楽章、それに第3楽章最後のたぶん回帰部分のあたり、マルティヌー風でした。動きが速くてちょっとだけミニマルっぽい。全般にドビュッシーとラヴェルが混ざっている雰囲気。プーランクの室内楽はたまに聴きますが、このような規模の曲は、これはこれで楽しかった。カラフルな児玉さんたちの衣装は曲に合わせたのかしら。桃さんはプレヴィンのトゥーランガリラのときに見ました。2011.10.21 2011.10.22
プーランクのサウンドはなんだか黄色いおもむき。オーケストラも大変なはずですが井上のコントロールがよく効いてました。プーランクには、はまっていけそうですね。いかにもパリっていう感じで、オケサウンドはもう少し軽ければなおよかったかも。オケの線は細い方だと思うのだが、その割には少し重い。一音目の出が、パーンという感じだとさらにいいと思います。
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後半一曲目、今度は児玉さんたちの連弾もの。
三善の弟子を自負する井上が登場し曲の改変の経緯を得意げに説明。話しがやにっこくないので、いい。
曲はショートでコンパクト、リズミックで飽きない。なんかどっかで聴いたような節がでてくる。
この作曲家独特の亀の甲羅みたいな響きが突き刺さる。タイトルのイメージはあまり湧かずプログラムノートで補てん。
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最後の曲はボレロ。
バンダ風に最後列に台を作りその上にソリストたちが勢ぞろい。なんだか、ソロパートのデモンストレーションでもやるみたい。スネアが真ん中、右左にソリストが一列に広がる。増強スネアは下手の別の台に鎮座。ボレロの始まり。
井上のいいところは、テンポ感ですね。昨今の指揮者のように細部に耽溺しない。すぅすぅと進んでいく。もちろんボレロだけでなく全部そうです。
ソリストたちも余計なことを考えずにソロに専念出来る。
最後、爆音で完了しました。
ソリストたちの力量がこの演奏でウィンドショッピングされたわけですけれども、ちょっとだけムラはあるものの、見事なソロに拍手。
求めるとしたら、全体的な奥行き感覚と弦パートの艶、贅沢なことですね。
サウンドは見た目以上に音に横の広がりがあると感じました。その為かどうか、奥行きが少し薄い。これはホールのせいかもしれません。奥のパートが手前のパートの上を越えて前方に広がる、といった感じだったらさらに良かったでしょうね。
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ドビュッシーに時間が割かれたのはわかるが、全体にステージのセッティングに時間がかかり過ぎです。私の目からは、セッティングの人たち、なにか役割分担以上のものを感じました。なんか役割の毎の別の権威があるのかな。ちょっと鼻につきましたね。主役を忘れずに!
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以上4曲、アンコールなくても満腹。
曲のバラエティさだけでなく内容も濃く、演奏も充実していました。このようなディープな演奏を聴けるなら毎回きてもいいかな。この日一番気に入ったのはプーランク。個人的にはここらあたりの時代の連中をすぐにマルティヌーや、ミニマル元祖はどこだ、みたいに結びつけてしまいたがる傾向があるんですが、今回も結果的にはそうなっちまいました。
とにかく音楽的には満腹、満足でした。
でも本当のお腹は減っているので、
桃さんを聴いた後はモモへ。
おわり
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ごぶさたしております、コメントありがとうございます。
高崎はお初でした、年季のはいったホールで全体が古いのはいいと思うのですが、個々の座席がかなりいたんでましたね。音響は横広で奥行きがあまりない感じでした。
プーランクのようなレア演奏はやはり集中的に振っているんでしょうね。二人ソリストを揃えるのも簡単ではないのかなと思います。
全体的にいい風情でした。
井上のプーランクは、このお盆に京響定期で聴きました。
ソリストを替えてやってみたかったのでしょうか。
高崎のホールには一度行った事があります。
古い建物で音も良くないのですが、建築としては
面白いですよね。あれも歴史遺産のようなものだった
京都会館みたく、簡単に壊して欲しくないです。