河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1576- シューマン、マンフレッド、ピアノ協奏曲、ムラロ、ラヴェル、高雅で感傷的なワルツ、スペイン

2014-01-07 23:21:40 | インポート

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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年1月7日(火)7:00pm サントリー
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シューマン マンフレッド序曲 12′
シューマン ピアノ協奏曲 15′5′10′
 ピアノ、ロジェ・ムラロ
(encore)ラヴェル マ・メール・ロワ、パヴァーヌ 1′
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ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ 17′
ラヴェル スペイン狂詩曲 15′
(encore)ビゼー カルメン前奏曲 2′
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シルヴァン・カンブルラン 指揮
読売日本交響楽団
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前半のシューマンはカンブルランの一連の公演から続いているものだと思うので、後半のラヴェルとの組み合わせの違和感は多少あるものの理解はできる。
最初のマンフレッド、わかっていることとはいえ、それにしても鳴らない曲だ。カンブルランがいくらメリハリをつけてもだめで、逆にメリハリをつけようとするからだめなのではないかとさえ感じる。研ぎ澄まされた音に慣れてしまった現代があるのかもしれない。
協奏曲、ムラロにはシューマンは合わない。響きが空虚というか、一つの鍵盤の外のふちだけ鳴っていて芯が空洞のような鳴りなのだ。缶詰の外側だけの音、そんな風に聴こえる。
アンコール曲は後半のプログラムの先取りみたいな含みもあり、よかった。ラヴェルのほうが彼にはよくあっていると思う。たった1分だけでしたが。
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後半のラヴェルは前半のプログラムから倍近い膨らみとなり、前半を引きずらないプレイヤーが多いということもあり、しっかり切り替えができており楽しめました。
カンブルランの小指の立ち具合も、前半のしおれた感じから、ラヴェルではしっかりポッキー状態になっていました。前半とはうって変わって水を得た飛び魚状態のカンブルランは誠に正直な指揮者で、シューマンでの真摯なスタイルの音楽は良薬、口に苦しということだったのかもしれません。
特にラヴェルだけ得意というはずもないのですが、後期ロマン派から抜けてきて、シュトラウス、マーラーの張りぼて音楽はなるだけ避けながら綺羅星のような現代にいたる音楽を素晴らしく美しく分解して、この手の音楽好きを魅了する。貴重な存在なんですね。ラヴェル両曲まるで初めて聴くようなフレッシュな演奏となっておりました。
ありがとうございます。
それと、この前(2013.12.10)もそうだったのですが、定期にもかかわらず、全体時間が短めだとこうやってアンコールをいれて帳尻合わせをきっちりやるのもその趣旨としてはいいことだと思いました。
おわり


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