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1978年の7月15日(土)に、メシアン「主イエス・キリストの変容」日本初演を行ったフランス国立管弦楽団は、その前日の来日第一夜、朝マック前の大曲を演奏した。
1978年7月14日(金)19時NHKホール
君が代
ラ・マルセイエーズ
ベルリオーズ作曲
ロメオとジュリエット 全曲
ユリア・ハマリ、メゾ
ローラン・ブッフケン、テノール
アゴスティーノ・フェリン、バス
ロリン・マゼール指揮
フランス国立管弦楽団
フランス国立放送合唱団
(ロジェ・ワーグナー指揮)
へたな指揮者だと最後までもたない曲だが、マゼールに何の問題もない。オーケストラの水準がたかく、指揮者もつぼを心得たもので、あとは自由な裁量でペイントしていく感じ。
ベルリオーズの一見気まぐれ風な曲想が魅力的であり、それを上手に表現できるオケのアンサンブル、個人技、それが集積したときの、やや粘り気がありながらも余裕のドライなハーモニーの風通しのよさ。まったく弛緩しない。マゼールの飛び跳ねる体と手がそのまま音になる姿はそれ自体芸術。音はあのようにして作ることもできる。
ところで、この日の国歌演奏。君が代のニュアンス以外は両日ともに同じ。特筆すべきは木管のアンサンブルのうまさ、中声部のヴィオラとチェロのぶあつい音が凄い。
第1部 18分10秒
第2部 29分3秒
休憩 20分
第3部 22分50秒
第4部 19分
この日のプログラムにも何故か秒単位までタイミングが記載されていた。
ブロードキャストの記載もあるので映像、音ともに残っているはずである。
8/6(日)NHK教育TV14:00-15:45
8/29(日)NHK-FM15:00-18:00