1977年観たコンサートより。
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1977年4月9日(土)14:00
NHKホール
N響定期第718回
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矢代秋雄/ピアノ協奏曲
ピアノ、中村紘子
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マーラー/交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
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ミヒャエル・ギーレン指揮NHK交響楽団
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前夜の同プログラムに続きこの日もゴー。
やっぱり、7番聴くしかない。
7番の演奏会、この時代レア。
ということで、連日聴きに行く。
前日よりは冷静に聴くことが出来たような気がする。第1楽章における音であるが、ささくれ立っているのかギーレンの棒によるものなのか、垂直な響きがものすごく、前進性よりも大男の闊歩を感じさせる。第5楽章との対比は見事だ。第3楽章を中心にした前後の時間的空間の対称性みたいなものは、第10番コンプリート・ヴァージョンにも見られるが、時間の流れの中にある対称性、曲想のいりくり具合は、理系人間の得意とするところか。振る方も聴く方も。。
6番悲劇的に続く構造音楽ととらえるか、その後の方向性の先取りなのか、先取りというのは後で言うのは楽な話ではあるが、経緯の説明は聴く方は他人事になりがち。難しいところではある。
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ということで、連日、夜の歌、楽しめました。
32年前の出来事でした。