ブラバンのみなさん、これ演奏したことありますか?やってる方も聴いている方も5分でこんなにすっきりした気分になる曲めったにないですよね。
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ショスタコーヴィッチ 祝典序曲
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昔、ロシアのオケがきても指揮者によってやったりやらなかったりで、好き好きなんでしょうか。マリス・ヤンソンスは好きですね。ユーリ・テミルカーノフも割と好きですね。彼らはまずお浄めで露払い。
三拍子のファンファーレから始まって、超高速の二拍子、クラ大丈夫?ホルンのウンパウンパ大丈夫かい?どんどん加速しファンファーレが回帰し、二拍子でめでたく終わる。いたってシンプル。
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「偉大なものは単純である。」この語録、誰が言ったか知ってますよね。フルトヴェングラーです。知らなかった人は彼が書いた本、たくさんあります。読んでください。
それで、
「単純なものは偉大であるとは限らない。」
逆は真ならず、かもしれない。
でも、祝典序曲は逆も真、いいじゃないですか。とっても大好き。
この曲はアンコール向きではなくて、演奏会の冒頭のファンファーレ的な意味合いの曲として最高だと思います。アンコールの最高曲はやっぱりあれでしょう。
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外山雄三 ラプソディー
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これ日本で聴くのもいいですが、昔、N響のアメリカ公演のアンコールで演奏されたのを聴いたことがあります。震えましたね、体が。あまりのバカ受けに隣のアメリカンが、バンザイと言って握手を求めてきましたからね。あんな効果てきめんな曲、日本音楽史上、ほぼめったにありません。
例によって話がそれました。
ムラヴィンスキーとともにあったアルヴィド・ヤンソンス、その息子のマリス。彼はいたってインターナショナルなんですけれど、血沸き肉躍る、おのれの原始的遺伝子には逆らえないのか、このCDとんでもないですね。オケはウェールズなんですが、あおるアオル。これだけの加速についていけるのは、たぶんそれなりのカリスマ性というよりも野性的本能としてついていくというよりも、一緒に転がって行っている感じ(笑)。
華金はこんな加速で転げましょう。
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