河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1542- ヴェルディ、レクイエム、ニコラ・ルイゾッティ、東京フィル2013.11.6

2013-11-06 22:49:34 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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東日本大震災追悼公演
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2013年11月6日(水)7:00pm サントリー
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ヴェルディ レクイエム
 レクイエムとキリエ 10′
 怒りの日 35′
 主イエスよ 10′
 聖なるかな 2′
 神の子羊 6′
 久遠の光が 6′
 私をお救い下さい 13′
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ソプラノ、アイノア・アルテータ
メゾ、マーガレット・メッザカッパ
テノール、フランチェスコ・デムーロ
バス、フェルッチョ・フルラネット
合唱、藤原歌劇団合唱部
合唱指揮&副指揮、ジュゼッペ・サッバティーニ(サバティーニ)
指揮、ニコラ・ルイゾッティ
管弦楽、東京フィルハーモニー管弦楽団
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ルイゾッティは閃き型の棒のように見える。即興の棒とは少し違うと思いますが、練習・本番ともにある程度自由度をもたせ演奏表現に幅が出るようにしている。そのような自由度棒という理解がプレイヤー側にあれば、本番で多少強引に閃いても、きっちりついていくというか、むしろはっとするような演奏となり、新鮮な趣きが聴く方にも伝播してくる。そんな感じです。
第1曲レクイエムはこれ以上ないピアニシモ開始。このあたまの表現だけでもう才能が溢れだしている。聴く側にものすごい緊張感を強いる表現です。異形の怒りの日との対比がこれから現われるだろうと期待せずにはいられない素晴らしい表現だと思います。
そもそも第2曲の怒りの日のアンバランス感も含め、人間業とは思えないヴェルディ異形のレクイエム、こうゆう曲にこそ自由度を高めたルイゾッティのような棒が俄然、弾力性があり新鮮で迫力満点。
怒りの日は大爆発で全身全霊この第2曲に込めた。ものすごいダイナミックレンジで圧倒的迫力。ヴェルディの力がみなぎる。
ここが終われば半分終わった感じになり、あとは楽。
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ルイゾッティの棒は性急なところがなく基本的に、歌う流れを作る。
極度にゆったりしているわけでもないのに、ふくよかな流れで好ましい。自由度の高い棒なのだが急き立てるようなところもない。そうゆうこと以外でドラマティックな音楽仕立てにしていく。ヴェルディのとんでもない曲がルイゾッティの演奏でさらに磨きがかかり、好演となりました。
ルイゾッティは、今はサンフランシスコのオペラハウスにいるようだが、活躍の場を広げていけるようその頑張りを見守りたいと思います。
4人のソリストはバランスよく、ハーモニーも美しいものでした。このなかで以前聴いたことがあるのはたぶん、フェルッチョ・フルラネットだけだと思います。彼を初めて聴いたのは、1984.10.27メト、サンティの棒で「リゴレット」のスパラフチーレ役でした。
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それから、合唱指揮&副指揮のサッバティーニは、コントラバスやめてテノールやめて指揮を活躍の中心に移したということなのかな。個人的には彼の歌は好みでした。
おわり


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