●
ブルックナー/交響曲第5番
.
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィル
.
JVC JM-XR24211 ¥3,800
録音:1975年5月25-27日
セッション場所:ミュンヘン、
ブリュガー・ブロイケラー!!!!!!!!
.
昔、テイチクかチューダーレーベルからでていたケンペのブルックナーがXRCD24のカッティングででた。
4番と5番の両方発売で、5番は2枚組。それでまず5番のほうを聴いてみた。
結果は、今まで出たXRCD24ほど圧倒的なサウンド感は無かった、というのが率直なところ。チューダーのLPでは柔らかなサウンドだったと記憶するが、今回のほうは結構荒い。これは演奏が荒いわけで、その荒さがよくわかるカッティングとなっている。
ただ、演奏だけでなく録音も同じような傾向なのだ。低音はかなりボテ系。
ライナーのデータには、
LPレコード用に当時BASFから日本に送られた音源をリマスタリングしたものです。
と書いてある。
購入前のシールされた状態では、この文章を見ることはできない。どこにも書いていない。
見えるところに書いてあったら、たぶん、購入していないと思う。
早い話、ダビングしたテープが今回のオリジナルということになる。限界あり。
.
演奏で言うとブラスには技術の限界がみえる。ケンペの音楽の運びがわりとルーズというか、いつものような丁寧さが感じられない。これは金管に対してだけなのかもしれない。限界が知れているとわかっていても限界以上の解釈で突き進む。セッション録音なので、取り直しができるだろうが、取り直しても同じなんだね。きっと。
名盤になるには今一つ決め手に欠く演奏だなぁ。