河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1352- 「指揮者マーラー」、「日本の作曲家と吹奏楽の世界」

2012-04-07 17:03:29 | 本と雑誌

華金のお昼にランチの後、本屋さんで久しぶりに音楽関係2冊買いました。
「指揮者マーラー」それに「日本の作曲家と吹奏楽の世界」、ちょっと立ち読みして中身を覗いてみましたが、力作と感じ買ってみました。本腰を入れて読むのはこれからとなります。

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「指揮者マーラー」中川右介著
書き下ろしの著で、縦書き久しぶりに読むような気がします。一番先に目をひくのが後書きにある、カラヤンは実働62年で約3400回棒を振った、マーラーは実働がその半分ぐらいなのに2400回ぐらい振っている、と。
なにやら4桁オーダーなのでとんでもないような気がしますが、絶対数としてはカラヤンもマーラーもそれほど異常に多かったとは思いません。カラヤン以上に指揮が好きだったような気はします。それを踏まえてのブレークした作曲作品があるわけですからやっぱりすごかったんだろうなと。
とりあえず興味のある後半の方のメト、ニューヨーク・フィルのあたりから読み始めてます。
以前ニューヨーク・フィルのマーラー作品自主制作盤のぶあつい解説を勝手に訳してメモしておいたことがあって、それと一緒に読んでます。ここらへん昔、ブログにも断片をアップしてありますので合わせて読んでもらえればと思います。
これからじっくりと腰を落ち着けて読んでみます。

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「日本の作曲家と吹奏楽の世界」福田滋著
バンド・ジャーナルに掲載していたものをまとめたもののようですけれど、面白いタイトルの本ですね。でもなんとなく気持ちわかります。だいたい切っても切れない縁のようなものを感じますし。
日本人作曲家一人ずつだいたい4ページさいて紹介。白黒ですが写真がかなり掲載されていてこれをみているだけでも全然、飽きない。プロフィール欄にも写真が載っていてわかりやすい。折りたたみの座椅子の右側に置いていたいですね。
日本の作曲家の作品はもっともっと掘り起こしてほしいですね。いい作品がたくさんあります。例えば、最近はあまりぱっとしませんが柴田南雄の作品で、合唱もの邦楽ものはちょっと横に置いといて、ブラス系だと「金管六重奏のためのエッセイ」これなんかすごい作品ですね。輝かしい作品で、何をおいても閃きを感じる、努力より天才、みたいな作品だと思いますね。
現存する作曲家は恒例サントリー夏の現代音楽フェスでもよく見れますから時代を共有していることを実感できます。あとはソフト、それにコンサートの企画ですね。工房的な演奏会やホールが通年であればファン層も広がると思いますが、なかなか簡単ではない。ひところはやった現代音楽ですけれど、もろに風にあたったような作品も多数ありますから、それはそれで面白いのですが、やっぱりひいてしまう人の方が多いのも事実。CDの企画も簡単ではないでしょう。なにしろ音にしなければ話にならないわけで、そのためには演奏者が必要。昔の音源掘りおこしに視点がいってしまうのも残念ながらいたしかたないところもあります。
この本のすごいところは、作曲者本人、関係者に直に足を運んでいろいろと聞きだしているところ。興味は尽きませんね。おすすめです。
おわり

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