昨日のブログでズービン・メータの2011.4.10来日公演の第九のことを書きました。素晴らしい演奏会でした。
同日、渋谷ではプラシード・ドミンゴの公演がありました。こちらはチャリティーではなく事前に決まっていたもの。
メータ2011.4.10(日)東京文化会館16:00
ドミンゴ2011.4.10(日)NHKホール15:30
ということで両方観るのは不可能です。
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公演の興奮は行った人たちにお任せ。
それでこの二人が共演したCDを思い出しましたので紹介しておきます。
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1988年大晦日公演
テノール、プラシード・ドミンゴ
ズービン・メータ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
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夢見るような内容です。
いきなり、ジョルダーノのフェドーラより「愛さずにはいられぬこの思い」から始まります。ニューヨーク・フィルハーモニックの硬質で強靭で黄色く光り輝くサウンドに導かれ、きわどい線、一点の光源から発せられるようなこれぞ本場のテノールとでも言うべき、絶唱がたった2分で歌いあげられます。うーん。何度聴いてもいい。超愛聴盤以上だな。このような歌で口説いたら絶対に落ちる。落ちないのは、ありえない。自信に満ち満ち溢れている。三者素晴らしいの一言に尽きる。
そして最後のガスタルドンの「禁じられた音楽」での最高の高まり。メータの高揚した伴奏というにはあまりにもゴージャスなサウンドが響く中、ドミンゴが光り輝く。うーん、素晴らしいです。
とにかくすべてが夢の中の出来事のようなエイヴリー・フィッシャーホール大晦日の公演。
CDではここまでですが、このあと年末恒例のこうもり、その序曲で締めて、続けてアンコールが2曲。
バッテリーパークを起点としウォールストリートを右に見て、さらにタイムズスクエアからブローウエイをのぼり、コロンバスサークルを越えると左側にリンカンセンターが見える。左方がシティーオペラ、中央がメトロポリタン・オペラハウス、右方がニューヨーク・フィルハーモニックの本拠地のエイヴリー・フィッシャー・ホール。そこにいくらドミンゴと言えども出る機会は限られている。マンハッタン大晦日のこれ以上ない贅沢を味わえるCDです。今でも買えるのかどうかわかりませんけど、血眼になって探す価値があるCDです。
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それで話をドミンゴの公演の方に戻すと、4月10日公演と13日公演があるようですね。どっちか選べといわれたら私なら13日の方を断然選びますね。プログラム後半が魅力的。好きなレハールが3曲入ってますし。
http://domingo2011.jp/info.html
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