東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

いこまい館見直し検討委員会の「意見書」の説明がありました(2)

2008年04月07日 | 東郷町政

 金曜日の議員全員協議会であった「いこまい館見直し検討委員会」の意見書の説明について、引き続き報告します。

 さて、私は、検討委員会が役割を果たしていないのではないか、と発言しました。そして、検討委員会は自ら決めたアンケートに責任を負っていたのか、ということについて当局の認識を問いました。当局側は、「建物の機能を中心に議論してもらった。最終的には委員の了解でアンケートを実施した。委員には様々な意見があったけど」と答えました。

 日本共産党の中川議員は、「検討委員会はアンケートに出た数字を放り出した」と指摘した上で、なぜこのようなことになったのかについて、「検討委員会は責任を持ってアンケートに示された素案(1~3案)を提示したのか。委員会の運営とか編成に問題があったのでは?」ということを問いました。

 当局は、「事務局の素案をもとに議論してもらった。説明不足があったかもしれないが、最終的には委員の了解でアンケートを実施した」と答えました。

 さらに中川議員が「アンケート結果と意見書とのギャップは?」と質問したら、当局は「書かれた意見を斟酌(しんしゃく)したから」と答えました。

町長はどうすべきだったのか?

 さて、前回の記事から、なぜこんなことになってしまったのか、という論点を中心に書いてきました。では、町長はどうすべきだったのか? 反省を今後に生かすためにも、町長がとるべきだった行動についての考察も抜かすわけには行かないと思い、問題提起したいと思います。

 まず、町長は自分の意思を町民に示して是非を問うべきだったのにそうしなかった。このことによって、委員会の任務(見直しの方向を決定するなど)について十分理解されないまま委員会での議論が始まったのではないか。

 次に、委員会が自ら内容(建物の改築の素案など)を決めて実施したアンケートの結果が出たのに、委員会が正面から結果を捉えなかったこと。これについては、町長は、委員会に結論が出るまで議論を続けるように求めるべきだったのではないか。

 町長が決めた要綱には、検討委員会の「見直しの方針を決定する」という目的が定められていますが、委員会が目的を達していないと判断されるなら、目的を達成するまで手立てを尽くすべきだったのではないか、ということです。

 あるテーマについて、短い期間で意見を出してもらおうとするとき、ある程度の道筋を示さなければ議論があらぬ方向に行ってしまうということは、よくあることだと思います。

 いこまい館見直し議論について、町長は「自分が旗振り役をすることはしない」ということを言ってきましたが、検討委員会の1回目の会議で自分の考えを述べました。これで面食らった委員もいたのではないか?

 町長の意見を広く町民に知ってもらった上で議論を進めて行ったならば、アンケートもその可否を問う形にできただろうし、検討委員会もアンケートで出た方向をどう実現するか、という内容の意見書をまとめることができたかもしれません。

 いまの状況を作り出した最大の責任は町長にある、ということを押さえた上で、これからどうすべきなのか、ということを考える必要があると思います。

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いこまい館見直し検討委員会の「意見書」の説明がありました

2008年04月04日 | 東郷町政

 議員全員協議会が開かれ、いこまい館見直しを担当する企画部長とその部下である経営改革室長たちが、「イーストプラザいこまい館見直し検討委員会意見書」について説明しました。

(意見書の内容は役場ホームページのhttp://www.town.togo.aichi.jp/Contents/ePage.asp?CONTENTNO=3277&PNO=0で見ることができます。)

 部長は、まず、「委員会の結論がいただけなかった」と述べました。意見書には

 以上、委員会としては,「健康づくりの拠点という方向性」についてはその可能性を認識することができました。しかし、得票数の多い1案を他の案よりも優れたものとして推すことについては、健康、医療についての専門家の参画や意見反映が十分ではないことなど、判断材料が十分に整っていないということで結論は得られませんでした。(http://www.town.togo.aichi.jp/Files/1/35129000/attach/ikensyo-5.pdfより。pdf注意)

と書かれています。

 私は、この検討委員会についてはhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080326でも書きましたが、今日、あらためて意見書の内容を見て、検討委員会のこのような態度に対して、率直なところ怒りに似た感情を抱きました。

 役場の「東郷町町民交流拠点施設見直し検討委員会設置要綱」第1条には「…、この施設が真に町民に望まれ、将来にわたって、今以上に役に立つ施設となるよう見直しの方針を決定することを目的として、東郷町町民交流拠点施設見直し検討委員会を設置する。」と、ハッキリと書かれています。

 それにも関わらず「結論は得られませんでした」とは、いったいどうしたことか。

 私は怒りを抑えることができず、「検討委員会は役割を果たしていないではないか。報酬(会議1回につき6500円だったと思います)を払って欲しくないぐらいだ」と発言しました。

 報酬を払って欲しくないぐらいだ、というのは、いささか感情的になってしまって出た言葉で、言いすぎだったかもしれませんが、町の予算を使い、多くの住民の協力を得た(この種のアンケートとしては大成功と言える回収率30%超!)のに、自分たちが決めたアンケートの数字を見て結論を導き出せないとは、任務放棄も良いところです。

 私の発言に触発されたのか、検討委員会に加わっていた山下議員(議員が町長の諮問機関に加わることのオカシサについてはhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20070824でも触れました)が、「反対意見を読めば、診療所を移転するという方向は出せない」とか、いろいろ説明されていましたが、それならばなぜ、診療所移転案をアンケートの選択肢に入れたのでしょうか。

 検討委員会として「診療所移転」という方向を出したくない、ということなのでしょうか。そうだとすれば、自らが責任を負えない選択肢を入れたアンケートを実施したということになり、それこそアンケートに協力した町民を愚弄するものであり、許されません。

 だいたい、5回目の検討委員会の議事録http://www.town.togo.aichi.jp/contents/Contents.asp?CONTENTNO=3133&PNO=

で明らかなように、診療所移転を快く思っていないと思しき委員たちの発言によって、最初に事務局が示したアンケートの素案では3つの選択肢のうち2つを占めていた診療所移転案が、1つに絞られいます。

 検討委員会がアンケートの内容決定に決定的な役割を果たすことができていたことが明らかである以上、その結果を真摯に受け止めることが、検討委員会の役割でしょう。

 また、この意見書が

健康、医療についての専門家の参画や意見反映が十分ではないことなど、判断材料が十分に整っていない

として結論を回避したことについて、山下議員は「アンケート実施時期の関係で事務局がせかしてきたので、十分検討できなかった」と述べましたが、そんなことは検討委員会で事務局に強く申し入れるべきことであり、いまさらそんなことを言われても、アンケートに協力した町民は納得するでしょうか。

 自分たちの意に沿わない数字が出たので、それを無視するために必死で書いた意見書だということは、どんな言い訳をしても隠せない事実ではないでしょうか。

 いずれにせよ、この検討委員会は自分たちが実施したアンケートに責任を負おうとせず、データを放り出してしまったことは事実です。

 次に問われるのは町長の責任です。「いこまい館のあり方を方向付けるためのアンケートだ」という自覚のもと、アンケートに協力した町民の意思を実現すべく、最大限の努力を払うのが、町長に課せられた責務だと思います。

 思い起こせば、去年の3月議会で町長は

私自身が、今こういうふうにしたいということを明らかにするということは、ある意味では理論誘導になるんではないかな、このような思いがあります。私は、門原さんもコンセプトも含めて見直すべきではないかと、こういう御意見ですね。やはり抜本的という中には、その部分も私は入ってくるんではないかと、このように理解しております。そして、このことについては、私が先頭に立って旗を振るということでは、なかなか事が進まないという思いがあります。(http://asp.db-search.com/togo-t/dsweb.cgi/documentframe!1!guest07!!12602!0!1!1,-1,1!433!27604!1,-1,1!433!27604!3,0,3!10!1599!25312!!6?Template=DocOneFrame

なんてことを私の質問への答弁で述べていましたが、そんな場合ではなくなったと思います。

 多くの支持を得た診療所移転という方向性は、日本共産党が住民に示してきたいこまい館見直しの方向性と一致する部分が多い。町長が「この方向で行くんだ」とハッキリと意思表示なさるなら、私たちも応援したい。

大人気ない態度、中川議員にたしなめられる

 さっきの議員さんが説明を始められたので、「あっち(当局が座っている所)に行ったらどう?」と言いました。中川さんから「感情的になるな」とたしなめられました。感情的になっても利益がないことは分かっているつもりでも、なかなか直せません。努力します。

 実は「あっちに行く」には意味がございまして。町長の諮問機関のメンバーということは、当局の一員になるという意味がございます。そういった意味から「あっち」ということを申しました。

役場といこまい館の間の桜が最高!

080404_12150001_2  役場4階の議会の全員協議会室から体育館の方向を写しました。桜の下で弁当を食べている親子もいました。

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新年度が始まりました

2008年04月01日 | 国際・政治

 新しい年度が始まりました。

 福田首相が弁明し、マスコミが煽ってきた「混乱」も特に見えない感じですが…。

 テレビのニュースがいまごろ、今日スタートした「後期高齢者医療制度」を「ひどい制度」と報道していました。75歳以上のお年寄りを「後期高齢者」とひとくくりにし、診療内容を差別したり、今まで加入していた健康保険から強制的に脱退させたり…。

 町議会でも、私たち日本共産党は、この制度の中止を求める意見書案を提案するなどしてきましたが、「決まった事を今頃やめろとはどういうことか?」「年齢の特性に応じた医療のための制度」などと、この制度を擁護する意見に阻まれました。

 知れば知るほどひどい制度。制度廃止に向けて運動を強める必要があります。

 今からでも遅くありません。

4月1日から巡回バスのコースが変更

080401_14550001  写真は、役場前に新設された南コースのバス停。

 私が2005年の6月議会(平成17年第2回定例会)で、役場前のバス停設置を提案してから3年近く。

 「なんでそうしないの?」と誰でも思うようなことでも、実現には時間がかかるものです。

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