国の制度変更で、今年度から健康診断が変わります。
特定健診という言葉をテレビや新聞で見聞きした方も多いでしょう。
私が会社勤めだったとき、1年に1回、必ず健康診断に行くよう命じられました。ありがたいことに妻も受診することができました。費用の本人負担はありません。
議員になって会社を辞めてからは、当然ながら、このような健康診断を受ける機会がなくなりました。
それで東郷町が実施する住民健診を受けるようになりました。私が初めて住民健診を受けるようになったころは、自己負担はありませんでした。ありがたいことでした。
私は、わりと時間の自由がきくほうなので、健診に行くのは苦にはなりませんでしたが、仕事で時間がいくらあっても足りないような方には無料でもなければ、わざわざ健診に行く気にならなかったのでしょう。数年前に自己負担(39歳までは集団のみで700円、40歳以上は集団900円・個別1200円)が導入されてから受診率が激減したのは、当然の帰結でした。
川瀬町長も、議員だったころには有料化に異議を唱え、町長になってからも、問題視している旨を議会で表明されてきました。
さて、本題の特定健診ですが、国の制度変更で健康診断の責任は各健康保険者が持つことになりました。
私が会社に命じられて受けた健康診断は、私が加入していた政府管掌の健康保険の事業だったと思います。では住民健診はどうだったのかというと、私が会社を辞めて政府管掌保険に入れなくなって加入した東郷町の国保が実施していたのではなく、東郷町が実施していました。
それが、制度変更で東郷町が実施していた住民健診が昨年度限りで終わり、これからは東郷町の国保による特定健診が新たに始まります。会社員とその被扶養者などは、会社の健康保険が実施する特定健診を受けます。
ただし特定健診は40歳以上が対象なので、39歳までは引き続き町が行う健康診断を受けることになります。東郷町ではメタボ予防健診と呼ぶそうです。http://www.town.togo.aichi.jp/Contents/ePage.asp?CONTENTNO=356&PNO=31
また75歳以上の後期高齢者医療制度の対象者は、後期高齢者医療保険が行う特定健診を受けることになります。
自己負担額は
自己負担額は各健康保険がそれぞれ決めます。
後期高齢者医療制度の特定健診は、愛知県では無料に決まりました。
東郷町の国保は、集団1000円・個別1300円に決まりました。住民健診と比べてそれぞれ100円高い!
さて、東郷町の住民健診には、70歳以上の人と、40歳~74歳までの生活保護受給者と住民税非課税世帯の人を対象に、自己負担の免除制度がありました。
東郷町の国保の自己負担の免除制度は、まだ決まっていません。(生活保護受給者は国保に加入せず、引き続き東郷町の責任で無料で健康診断を受けることができます)
国保の特定健診が住民健診より高くなってしまいましたが、せめてお年寄りと低所得者の自己負担免除は継続してもらいたいと思います。
日本共産党は健康診断の受診率を上げるためにも自己負担は無くすべきだと考えています。3月議会の民生委員会では、医師会が町当局との打ち合わせで国保の特定健診の自己負担をなくすべきだと表明したことを、担当部長が明らかにしました。
ぜひこの方向で進むよう、町長の決断を求めたいと思います。