東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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一言いっとかないと気が済まないんだろうなぁ

2009年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 2月13日にも書きましたが、東郷町議会の費用弁償が廃止されることになりました。

 住民に説明しづらいもの、つまり必然性がないものは、サッサとやめる。これは当然ではありますが、今は必然性がなくても始まった当初には理由があり、また今日に至るまで存在し続けたことに思いを馳せるなら、そう簡単にはなくせない、ということも事実でありましょう。必然性についても基準は色々です。

 そういったことから、できるだけ全体の合意を得る努力というものの大切さは、さまざまな考えを持った人々によって構成されている社会においては、誰しも理解しているのではないでしょうか。

 さて、我が東郷町議会の同僚、山下議員(無所属)のブログの記事http://togo-gikai.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-bae4.htmlを見て、どういうおつもりでこのような文を書かれたのか、考え込んでしまいました。以下に、一部引用します。

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昨年9月に、日東衛生組合議会で、
わたしや日進市の島村議員が、「費用弁償は廃止すべき」と反対討論を行った時には
だれひとり、(「自分たちが廃止を要求した」と宣伝している共産党の議員も含めて
「費用弁償は今まで通り、支給すべき」と費用弁償に賛成していたことから考えると
変化の大きさを感じます。
なにはともあれ、住民に対して根拠を説明できない支出は廃止されるべきであり
費用弁償の廃止が、全員賛成ですんなり決まりそうなことは、喜ぶべき事だと思っています。

-(太字にしたのは筆者)---------

 日東衛生組合の「共産党の議員」は私、かどはら武志しかいませんから、太字にした部分は私の行動についての記述です。

 他の議員に取り上げられたからといちいち反応するのは自意識過剰だよ、と思われるかもしれませんが、「共産党は費用弁償の廃止に反対したクセに、費用弁償の廃止を要求して実現させた、と宣伝している」との誤解を生みかねない記述なので、取り上げさせてもらいます。

 まず、なぜ日東衛生組合の議会で、私が、山下議員たちの考えとは逆に賛成したのかの説明が必要です。

私は何に賛成し、反対した議員は何に反対したのか?

 山下議員の文章「費用弁償への問題提起」で、ご自身の行動内容と理由について書かれています。その中で、私のブログの記事「日東衛生組合」の一部が、次のような形で紹介されています。

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他の議員さんも、賛成した理由について、ブログで、
「東郷町では費用弁償廃止が議会で表立って議論になったことがないこと、おそらくそれに配慮して日東衛生組合でも費用弁償を廃止しなかったのだろう、ということからして、東郷町選出の私が反対したら整合性が取れない、ということを伝えたかった」
と書いていらっしゃいますから、東郷町議会の先輩議員方は同じ認識なのだと思います。

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 「」内が私の文書からの引用です。

 山下議員は少なくとも私の駄文をお読みくださっているので、私の考えは知っておられると思いますが、駄文ゆえ、もしかして読み取れなかったかもしれないので、以下の通り改めて解説をさせていただきます。

 議会の議員自身の事だから、議員どうしで話し合ってお互いの納得を得る機会はいくらでもある。そうした努力をした形跡もないので、実際、日東衛生組合議会においては反対討論で初めて自分の意見を述べたのだろう。それがあまりにも唐突すぎて、日進市選出の議員たち(島村議員を除く)にとっては

( ゜д゜)ポカーン (頭の上の蝿を追えよ)

と思わざるを得ない状況だったことは、私の記事「日東衛生組合」にも

議会の後、ある日進市選出議員が、「まず東郷町で話し合ってもらわないとな」と言われましたが、そういうことだと思います。

と書いた通りである。

 お分かりいただけるでしょうか?

 私は、順を踏まないでいきなりされた問題提起に同調するわけには行かない、ということを、山下議員が引用した部分で述べたのです。

 もう一つあります。山下議員は引用されませんでしたが、

「島村議員が紹介された意見が広くあることは知っている。日東衛生組合でなぜ費用弁償が定められたかは知らないが、ともかくそのようにしてきた。今回は現状維持ということで賛成したい。東郷町議会では議会の会議に出席すると日額1000円の費用弁償が支給されている。さきほど鈴村議員が、今後みんなで話し合う、ということを言われた。全員協議会のあり方、費用弁償のあり方も含め、議論したいと表明し、賛成とする」

という内容の賛成討論をしたことも「日東衛生組合」に書いています。(機会があれば日東衛生組合の9月議会の会議録のとおり私の討論を紹介したいと思います)

 これから話し合いたい、という条件を付け、現状維持に賛成したということです。

 このとき、私がわざわざ賛成討論をした議案は、「議員報酬に関する条例を制定する」というもので、費用弁償を新たにくっつけるというものではありません。これに賛成したからといって、費用弁償をなくすことに反対だとは言えません。

 「日東衛生組合」の記事では、分かりにくくなるといけないと思って書きませんでしたが、地方自治法の改正によって他の特別職の報酬や給与とは別に、議員報酬というものを条例で位置づける必要があり、9月議会で提案されたという経緯があります。別に費用弁償が問題だったわけではありません。日東衛生組合議会において費用弁償をどうしようという提起がなければ、現状維持を前提に条例を起こすのが自然です。

 このとき山下議員たちは、たまたま「費用弁償」が条文に含まれていたから反対したというのでしょうか。

 もし、地方自治法の一部改正など、今回の条例制定の必要がなければ、山下議員たちは日東衛生組合において費用弁償に反対を表明することなく、受け取り続けていることでしょう。(山下議員が費用弁償を使わずにプールしているという話は聞いた事がない。蛇足ですが返上はできません。)

 「昨年9月に、日東衛生組合議会で、
わたしや日進市の島村議員が、「費用弁償は廃止すべき」と反対討論を行った時には
だれひとり、(「自分たちが廃止を要求した」と宣伝している共産党の議員も含めて)
「費用弁償は今まで通り、支給すべき」と費用弁償に賛成していたことから考えると
変化の大きさを感じます。」
と得意げに書くほどのことではないのです。

 「住民に対して根拠を説明できない支出は廃止されるべきであり
費用弁償の廃止が、全員賛成ですんなり決まりそうなことは、喜ぶべき事だと思っています。」
と素直に喜びを表明しておけば済む話ではありませんか。

一言いっとかないと気が済まないんだろうなぁ

 山下議員が「費用弁償への問題提起」で表明された「新人議員の暴走(?)で、議会の場で「費用弁償廃止」の意見を表明してしまい、配慮が足りないとのご批判はあえて受けなければと思っています。」という反省は、いったいどうしたのでしょうか。

私にも反省点

 費用弁償に関する記述を削除する修正案を提案すれば良かった。1人では修正案は提案できませんが、事前に山下議員たちの考えが分かっていれば、そのように働きかけることができたかも。

 とは言え、山下さんたちの問題提起がきっかけで日東衛生組合の費用弁償がなくなるので良かったではありませんか。

追記

 以下に紹介する山下議員の「費用弁償への問題提起」の一部分に登場する「先輩議員」は私のことではありません。念のため。

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今回、日東衛生組合議会で費用弁償に反対したのは、東郷町でも廃止するよう昨年から提言を続けているという理由もあります。

ですが、反対したことに対して、
「東郷町議会で廃止できていないのに、日東衛生組合議会で費用弁償の廃止を言うのは良くない」
との指摘を、先輩議員からいただきました。
「すでに廃止している日進市の議員ならいいが、東郷町の議員が言うべきではない」
とのご指摘です。
東郷町議会においても、過去に(まだ私が議員になる前に)、費用弁償や政務調査費の問題はかなり話し合われたとのこと。そうした経緯も承知していない、新人議員が先走ったということで、おしかりを受けてしまいました。

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コメント
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