1日夜にインドネシアのバリ島で起きた爆弾テロについて、3日「中日」朝刊は、東海在住のインドネシア人の怒り、東郷町国際交流協会会長の懸念を報道していました。
我が東郷町は、万博の一国一市町村交流事業でフレンドシップ国となっていたインドネシア共和国との交流を深め、住民の間でもインドネシアへの関心が高まっていました。それだけに、住民のみなさんにとり、衝撃的な事件でしょう。
以下に紹介する2001年9月11日の同時テロに際して東郷町議会が上げた決議は、テロへの怒りを表明するとともに、テロ根絶を願ったものでした。しかしその願いも叶わず、アフガニスタン攻撃で始まった「対テロ戦争」は、結局はテロ根絶にはつながりませんでした。そればかりか、テロと戦争によるより多くの犠牲を出しています。この事実をどう受け止めるのか、私たち政治に携わる者一人一人が問われています。
テロ根絶についての決議
9月11日、アメリカ合衆国の中枢部を狙った大規模な同時多発テロ事件は、全世界の人々に大きな衝撃を与えたところである。
現在、懸命の救助活動がなされているが、尊い多くの人命が、一瞬のうちに失われるという筆舌に尽くしがたい大惨事となった。
この事件は、世界の平和と安全に対する脅威であるとともに、人道上、決してあってはならないテロ行為であり、強い憤りを覚えるものである。
よって、本町議会は、犠牲となられた方々並びにそのご家族に対し、深く哀悼の意を表するとともに、こうした卑劣な暴挙を二度と繰り返さないよう早急に事件の解明と再発防止対策の確立及び、テロ行為の根絶を切望するものである。
以上、決議する。
平成13年9月 愛知県愛知郡東郷町議会