大江志乃夫 『木戸孝允』 2005年07月29日 | 伝記 これはもう、とても面白い。とりわけ面白かったのは、幕末期の政治、思想において横井小楠という人物が占めるとてつもない存在の重さを教えられたことだ。これまでの私は横井という人物に対し、若い頃の中江兆民が坂本龍馬を初めて見た時に思ったような、「なんとなくエラキ人」というほどの漠然とした尊敬心しか持っていなかった。また新たに学ぶ事柄ができて嬉しい。 (中央公論社 1968年9月) « J.K. フェアバンク著 市古宙... | トップ | 絲屋寿雄 『大村益次郎』 »