書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

板倉聖哲/実方葉子野地耕一郎編 『典雅と奇想 明末清初の中国名画』

2018年03月14日 | 芸術
 アマゾンによる紹介

 典雅と奇想――もとの展覧会HPの紹介文の言葉をかりれば「創造力」――のもとは図柄や対象の把握において分析的手法をもちいたことにあると“原因”が書かれている。しかしその分析的手法を用いたのは何故というさらなるwhyへの答えはない。root causeがない、というよりこの「分析的手法」とて本当は原因ではなくmethod、howにすぎないのではなかろうか。それは創造力の発揮のされかたであってもその源泉ではない。

(東京美術 2017年11月)