出版社による紹介。
おそらくはその意味をもって冒頭に置かれた「古画の研究に就て」が、やはりアルファでありオメガであるだろう。実作にもとづく画の構成要素にして評価基準を「構想」「線」「色彩」「形」の四つにわけ、それぞれについて古今東西の画の巧拙・品格や良し悪しを論じ、さらにはときに画全体としての上下へと及ぶ。面白いのは、作品はこの四つにおいて重複して取り上げられることはないが、作家についてはそれがあり、軸ごとに評価があがったりさがったりすることだ。渡辺崋山など。
(中央公論美術出版 1982年9月)
おそらくはその意味をもって冒頭に置かれた「古画の研究に就て」が、やはりアルファでありオメガであるだろう。実作にもとづく画の構成要素にして評価基準を「構想」「線」「色彩」「形」の四つにわけ、それぞれについて古今東西の画の巧拙・品格や良し悪しを論じ、さらにはときに画全体としての上下へと及ぶ。面白いのは、作品はこの四つにおいて重複して取り上げられることはないが、作家についてはそれがあり、軸ごとに評価があがったりさがったりすることだ。渡辺崋山など。
(中央公論美術出版 1982年9月)