書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

増川宏一 『将棋の起源』

2017年05月10日 | 芸術
 出版社による紹介。
 
 期待したルールの起源についてはほとんど書かれていなかった。ところで現在の国境や時空を越えて同種もしくは類似したものが分布していると――この場合将棋――、すべて自国が起源と主張する中国の研究(者・書)の粗笨な論法に、著者はあきれ気味である。それは本気の言なのか、それともためにする議論なのか。

(平凡社 1996年11月)