この本を、服部・辻両人を弁護するものとして批判する向きがあるらしい。
二人を直に知る著者による、服部・辻についてのいわば“再評価”の論点は、詰まるところ、以下である。
・他者の意見をよく容れる人だった。(服部卓四郎)
・私心のない、強い信念の持ち主で、それを何処でも、誰にでも平気で主張し、押し通した。(辻政信)
・戦術家として優れていた。(服部卓四郎・辻政信)
・みずからの職務遂行に邁進した、忠良な軍人だった。(服部卓四郎・辻政信)
これを言い換えれば、いいひとだった、ひとりよがりな奴だった、戦略眼がなかった、はかりごとを帷幄の中万里の外に運らすべき身でありながら葉武者のように振舞った、ということである。
これは、公人もしくは歴史的存在としての彼らを弁護していることになるのだろうか。
(芙蓉書房出版 1999年7月新版第1刷)
二人を直に知る著者による、服部・辻についてのいわば“再評価”の論点は、詰まるところ、以下である。
・他者の意見をよく容れる人だった。(服部卓四郎)
・私心のない、強い信念の持ち主で、それを何処でも、誰にでも平気で主張し、押し通した。(辻政信)
・戦術家として優れていた。(服部卓四郎・辻政信)
・みずからの職務遂行に邁進した、忠良な軍人だった。(服部卓四郎・辻政信)
これを言い換えれば、いいひとだった、ひとりよがりな奴だった、戦略眼がなかった、はかりごとを帷幄の中万里の外に運らすべき身でありながら葉武者のように振舞った、ということである。
これは、公人もしくは歴史的存在としての彼らを弁護していることになるのだろうか。
(芙蓉書房出版 1999年7月新版第1刷)