御厨貴 『天皇と政治 近代日本のダイナミズム』 2009年04月15日 | 日本史 “原史料をどう読むか”を問題の基本に据えたこの本は、私には面白かったし、いろいろ学んだ。だが原史料など読む必要がない人々は感想を異にすると思われる。たとえば、「平成天皇には戦争責任がある」と言うので、驚いた私が「なぜですか」とききかえすと、「天皇制だから」と答えた某大学教授など、多分そうである。この書は彼のような(彼だけではないが)実践運動家には、全くの無用の長物に違いない。 (藤原書店 2006年9月) #本(レビュー感想) « 「[朝鮮半島]経済学的思考の... | トップ | 那波利貞 『中華思想』 »