書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「Searchina 中国情報局」、「尖閣巡り台湾が『日本側への発砲を許可』―中国新聞社」

2008年08月06日 | 抜き書き
 2008/06/16 14:06。
〈http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0616&f=politics_0616_002.shtml〉

 今年07月04日欄「BBC NEWS」, 「Direct China-Taiwan flights begin」から続く。

 大陸メディアの中国新聞社電は16日付で、台湾の海岸巡防署は所属する艦船に対して同日までに、尖閣諸島(中国語名:釣魚島)付近で台湾船を保護を強化し、日本の巡視艇に攻撃を受けた場合には発砲して反撃することを許可した。

 まあジェスチャーだろうが、画に描いたように無責任な床几大将の図ではある。

「Searchina 中国情報局」、「中国メディア:日韓開戦したら韓国『独島』維持は半日」

2008年08月06日 | 思考の断片
 2008/07/31 12:28。
 〈http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0731&f=politics_0731_003.shtml〉

 日本では第二次世界大戦期などへの深刻な反省から、メディアも軍事関係の記事でも好戦的気分をあおらないよう配慮することが一般的だが、中国では抗日戦争や国共内戦を戦いぬいたからこそ「自主・完全独立の新中国が建設できた」との意識が強く、軍事を忌避する雰囲気は強くない。

 というより、他人事だから煽っているのだろう。自分に関係ないからどうなろうと知ったこっちゃないと。事が国外でも国内でも。

「YOMIURI ONLINE」、「『天洋食品』回収ギョーザ、中国で中毒…現地混入が濃厚に」

2008年08月06日 | 抜き書き
 2008年8月6日03時05分。
〈http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080805-OYT1T00896.htm?from=main1〉

 今年07月03日欄、「思考の断片の断片(60)」から続き。

 関係筋によると、中国側は7月初め、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の直前に、外交ルートを通じて、日本側にこの新事実を通告、中国での混入の可能性を示唆したという。

 どの面さげて、という大人げない物わかりの悪さは示したくはないが。

 →「MSN産経ニュース」2008.3.2 13:54、「【衝撃事件の核心】毒ギョーザ事件 中国から“コケ”にされた日本警察『大激怒』」
  〈http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080302/crm0803021356006-n2.htm〉
  
 中国側の説明によると、実験はマイナス18度の条件下(ギョーザの倉庫保存、輸送、販売時の冷蔵温度)で行われ、1%、10%、30%、60%と濃度の異なるメタミドホスに袋を浸したところ、いずれも10時間以内に袋の内側に浸透したという。
 
 要するに、中国公安省刑事偵察局による2月28日の発表は、全部デタラメだったということだ。それをうけて宣伝にこれつとめた中国幇間メディアの報道も。

 それはさておき、7月になっての通告は、中国での国内調整がそれまでかかったということだろうが、日本で1ヵ月も伏されていたのはどういう事情によるものか。
 もっとわからないのは、回収されたはずのギョーザがふたたび市中に出回っていたことだ。これも信じられないほどのデタラメである。

アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏死去

2008年08月06日 | 抜き書き
 ご冥福をお祈りします。

▲「曹長青評論邦訳集 正気歌(せいきのうた)」
 「ソルジェニーツィン氏を論じて体制と反体制に至る」 (金谷譲訳)
 〈http://toueironsetsu.web.fc2.com/QCao/QCao/cao7.htm〉

 亡命中および帰国後のソルジェニーツィン氏の言動からうかがえるのは、氏は“反体制”作家ではあるが、同氏の“反体制”とは、共産主義とその体制がもたらした災難と悲惨に発せられたものであって、これらの母胎である、集団が個人に優越するであるという価値観に反対するものではないということである。
 ソルジェニーツィン氏がこのたびプーチン大統領に与し、歩みを共にすることになった理由は、まさにここにある。
 氏は、共産主義を生み出したこの考え方には反対ではない。それどころか、その支持者である。
 なぜならば、ソルジェニーツィン氏の基本的な立場はナショナリズムであるからだ。氏にとっては、人は富国強兵のために存在するのであり、個人の自由など氏は興味はない。この点からいえば、ソルジェニーツィン氏は、レーニンやスターリン、あるいはプーチン大統領のようなKGBの対立者ではないのである。 
 (略)ある体制の背後にある思想の、さらに基盤となる価値観に反対しない“反体制”は、しょせんは同じ穴のむじなだということである。

 『収容所群島』の偉大さを賞賛しつつ、曹長青氏の批判にも頷く。