書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

毛里和子/増田弘監訳 『周恩来 キッシンジャー機密会談録』

2006年10月02日 | 政治
 最初から最後まで通しで読んでみた。
 周恩来は1970年代初頭(佐藤政権下)の日本に、真剣に軍国主義の復活を認め、その軍事的な対外侵略活動によって東アジアに再び危機的状況が訪れると、どうも本心から憂慮していたらしい。 

“日本はアメリカの制御がなければ暴れ馬です。いたるところでです” (「文書10 第4回周恩来・キッシンジャー会談 一九七一年十月二二日」の周恩来発言。本書200頁)

 ただしこの点については、監訳者の毛里和子教授も「解説」で指摘しているように、周恩来はこの翌年には今度は日本との国交正常化に踏み切る。その論理と戦略が、周の個人的な心境ともども、よくわからないのである。

(岩波書店 2004年2月)

▲「MSN毎日インタラクティブ」2006年9月30日、「国慶節:中国首相、腐敗撲滅に強い決意示す」
 →http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061001k0000m030098000c.html

 備忘のためメモ。

▲「Sankei Web」2006年10月2日、「『北崩壊』のシナリオ… 太陽政策の韓国で民間学術会議」
 →http://www.sankei.co.jp/news/061002/kok003.htm
 
 備忘のためメモ。