10月2日、毛里和子/増田弘監訳『周恩来 キッシンジャー機密会談録』から続く。
●「asahi.com」2006年10月6日、「アザデガン油田で日本、開発主導権手放す 権益10%に」
→http://www.asahi.com/business/update/1006/146.html
●「Y0MIURI ONLINE」2006年10月10日、「アザデガン契約、日本に補償金支払わぬとイラン石油相」
→http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061010i314.htm
周恩来の日本=構造的軍国主義国家観は、日本に資源がないという事実が、その正当性を保証する有無を言わさぬ論拠となっている。
国家の経済発展には資源が不可欠である、しかし発展どころか自給自足さえできないほどの資源不足をかこつ日本はそれを海外にもとめるほかはないから、日本は人口増加の圧力のもと、生存のために必然的に海外へ膨張せざるを得ない。これが周の論理である。
ここまではまさに正しい。しかし周の理屈はここからが奇妙である。彼の頭の中では膨張とは即、外国領土への軍隊派兵と占領である。海外の資源を入手できる方法は軍事的侵略のみらしい。
金を出して買えばいいことではないのか。あるいは何かとバーター取り引きにするのでもいい。
当時の日本はそうしていたし、いまでもそうである。外国における権益は経済的方法によって手に入れ、武力によらないのが、戦後日本の一貫した行動様式である。例外は一つもない。
例えば冒頭のアザデガン油田をめぐる日本政府の対応を見るだけでなく、東シナ海の天然ガス田をめぐる日中両国間の紛争だけですでに、周恩来の(および彼以後のおそらくは大方の中国当局者の)この論理が間違っている(少なくとも古くなっている)ことは、立証されているではないか。
だから――。
●「多維網」2006年10月15日、「安倍時代中日關係會更糟」
→http://www2.chinesenewsnet.com/MainNews/Opinion/2006_10_15_11_32_16_605.html
は、かなり杞憂に近いのではないかと思うが、如何。
唯一、私が懸念するのは、“海外の資源を入手できる方法は軍事的侵略のみ”などと思いこんでいる偏狭で時代遅れな中国当局者の一派が、その信条を実行に移すことだけだ。
(名古屋大学出版会 2001年7月)
▲「Y0MIURI ONLINE」2006年10月16日、「10月16日付・読売社説(2) [『慰安婦』決議案]『日本政府はきちんと反論せよ』」
→http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061015ig91.htm
備忘のためメモ。
▲「MSN毎日インタラクティブ」2006年10月15日、「代理出産:50代後半『母親』が『孫』を 院長公表」
→http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20061016k0000m040065000c.html
備忘のためメモ。
▲「MSN毎日インタラクティブ」2006年10月16日、「福岡いじめ自殺:全校生徒の1割『経験ある』 校長が謝罪」
→http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061017k0000m040110000c.html
▲「Sankei Web」2006年10月16日、「『担任がいじめ誘発』 福岡の中2自殺で学校謝罪」
→http://www.sankei.co.jp/news/061016/sha000.htm
まずすべきは、例の元担任・現学年主任を馘首(クビ)にすることだ。
“1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた” (上記「『担任がいじめ誘発』 福岡の中2自殺で学校謝罪」)
という自殺した生徒の父親の証言が事実なら、正当な解雇の理由になるのではないか。教師に職業上の守秘義務はないというなら別だが。
●「asahi.com」2006年10月6日、「アザデガン油田で日本、開発主導権手放す 権益10%に」
→http://www.asahi.com/business/update/1006/146.html
●「Y0MIURI ONLINE」2006年10月10日、「アザデガン契約、日本に補償金支払わぬとイラン石油相」
→http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061010i314.htm
周恩来の日本=構造的軍国主義国家観は、日本に資源がないという事実が、その正当性を保証する有無を言わさぬ論拠となっている。
国家の経済発展には資源が不可欠である、しかし発展どころか自給自足さえできないほどの資源不足をかこつ日本はそれを海外にもとめるほかはないから、日本は人口増加の圧力のもと、生存のために必然的に海外へ膨張せざるを得ない。これが周の論理である。
ここまではまさに正しい。しかし周の理屈はここからが奇妙である。彼の頭の中では膨張とは即、外国領土への軍隊派兵と占領である。海外の資源を入手できる方法は軍事的侵略のみらしい。
金を出して買えばいいことではないのか。あるいは何かとバーター取り引きにするのでもいい。
当時の日本はそうしていたし、いまでもそうである。外国における権益は経済的方法によって手に入れ、武力によらないのが、戦後日本の一貫した行動様式である。例外は一つもない。
例えば冒頭のアザデガン油田をめぐる日本政府の対応を見るだけでなく、東シナ海の天然ガス田をめぐる日中両国間の紛争だけですでに、周恩来の(および彼以後のおそらくは大方の中国当局者の)この論理が間違っている(少なくとも古くなっている)ことは、立証されているではないか。
だから――。
●「多維網」2006年10月15日、「安倍時代中日關係會更糟」
→http://www2.chinesenewsnet.com/MainNews/Opinion/2006_10_15_11_32_16_605.html
は、かなり杞憂に近いのではないかと思うが、如何。
唯一、私が懸念するのは、“海外の資源を入手できる方法は軍事的侵略のみ”などと思いこんでいる偏狭で時代遅れな中国当局者の一派が、その信条を実行に移すことだけだ。
(名古屋大学出版会 2001年7月)
▲「Y0MIURI ONLINE」2006年10月16日、「10月16日付・読売社説(2) [『慰安婦』決議案]『日本政府はきちんと反論せよ』」
→http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061015ig91.htm
備忘のためメモ。
▲「MSN毎日インタラクティブ」2006年10月15日、「代理出産:50代後半『母親』が『孫』を 院長公表」
→http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20061016k0000m040065000c.html
備忘のためメモ。
▲「MSN毎日インタラクティブ」2006年10月16日、「福岡いじめ自殺:全校生徒の1割『経験ある』 校長が謝罪」
→http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061017k0000m040110000c.html
▲「Sankei Web」2006年10月16日、「『担任がいじめ誘発』 福岡の中2自殺で学校謝罪」
→http://www.sankei.co.jp/news/061016/sha000.htm
まずすべきは、例の元担任・現学年主任を馘首(クビ)にすることだ。
“1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた” (上記「『担任がいじめ誘発』 福岡の中2自殺で学校謝罪」)
という自殺した生徒の父親の証言が事実なら、正当な解雇の理由になるのではないか。教師に職業上の守秘義務はないというなら別だが。