書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

井上雄彦 『バガボンド』 24

2006年10月26日 | コミック
 日観が言ったのとは違った意味で、強すぎる。これ以上どう強くなるというのだろう。

(講談社 2006年10月)

▲「明報新聞網」2006年10月26日、「保釣出航解放軍東海演習」
 →http://www.mingpaonews.com/

“此次演習海域位於寧波和溫州之間,距釣魚島僅約300公里,亦即在釣魚島專屬經濟海域邊上。由於軍演時間正好碰上港台保釣人士到釣魚島宣示主權,軍演格外引起外界關注,並成為內地互聯網熱議話題,不少軍迷都將軍演與保釣行動相聯繫,認為帶有示威性意義”

 それにしても分かりやすい構図である。いったいどうしたわけだろう。両者の関係をここまであからさまに示してしまっては、今後、少なくとも日本では保釣運動を、“中国人市民の純粋で自発的な愛国運動”としては、もう誰も信用しなくなる。やり口があまりに粗雑にすぎて解せない。

▲「多維網」2006年10月26日、「台灣保釣首日無功而返」
 →http://www2.chinesenewsnet.com/MainNews/NorthAmerica/2006_10_25_12_9_33_455.html

 上記のそれはそれとして、これは、2004年、2005年あたりは「日本人は悪魔だ鬼だ畜生だ」という調子で、だから殺せと言わんばかりにアジりまくっていた「多維網」とは、とても思えぬ客観報道である。これまで「多維網」を海外の反体制“民主派”の中国人メディアだとばかりと思っていたが、案外中国政府の管制下にあるのかもしれない。