書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

ウィリアム・スタイロン著 大橋吉之輔訳 『ナット・ターナーの告白』

2006年08月11日 | 文学
 「しかり、わたしはすぐに来る・・・・・・」 
 「見よ、わたしはすぐに来る・・・・・・」 

 ナット・ターナー(注)が処刑される第四部の「成就」で、『黙示録』のこの言葉が、各段落の冒頭に繰り返し掲げられる。
 第四部を読んでいて、張承志著/梅村坦訳『殉教の中国イスラム 神秘主義教団ジャフリーヤの歴史』(亜紀書房 1993年1月)の、清朝政府によって処刑されたジャフリーヤ派第五代ムルシド(導師)馬化龍の首が信徒のもとに帰ってきた際に誦みあげられる『ムハンマス』の一節、「アタイトゥ(わたしはやって来た)」を、思い出した。

 注。「ブラックカルチャー知識箱」2004年4月16日、「ナット・ターナー」
   →http://blog.livedoor.jp/sistah/archives/395891.html 

(河出書房新社 1970年11月)

▲「Sankei Web」2006年8月11日、「江沢民氏『日本には歴史問題を永遠に話すべき』」
 →http://www.sankei.co.jp/news/060811/kok003.htm

 作用(中国政府)。

▲「YOMIURI ONLINE」2006年8月10日、「中国『信頼できない』過去最悪の65%…読売調査」
 →http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/news/20060810i314.htm

 反作用(日本民間。そしておそらくは政府も)。

▲「多維網」2006年8月11日、「北京拒保釣人士出境示好日本恐一廂情願」
 →http://www2.chinesenewsnet.com/MainNews/SinoNews/Mainland/2006_8_10_17_47_20_553.html

 反反作用(中国民間)と制動力(中国政府)と。