ツナさんの小部屋

団塊世代のおじさんの趣味や生活の一部を紹介します。同じ趣味を持つ人たちと交流できればうれしいと思います。

豊かな気持ちになれた時間

2013年01月08日 08時40分29秒 | ツナさんの独り言
 昨日の話です。

 昨日の朝、ジョンの治療の日なので、家内と一緒にジョンを車に乗せ、市内のH動物病院へ行きました。

 最近、どうも医者嫌いになってしまったので、治療室に入れるのに手こずることが多くなり、家内一人では大変なので、わが輩も同行しました。

 後ろ足を踏ん張って入りたくないジョンをやっとの思いで待ち合い室に入れ、その後、何とか治療を受けさせましたが、待合室に前回通院したとき見かけた3人の若い親子がネコを連れて待っておられたので、声をかけました。

 何故、記憶にあったのかというと、普通はネコなど小動物を連れてくるときは、キャリーバッグに入れて連れてくるのが普通ですが、前回見たときは、炊飯器か何かの段ボール箱に入れてきていて、何が入っているのか気になったことと、その親子、おそらく30代の若いお母さんですが一緒にいた5~6歳の女の子と3~4歳の男の子の醸し出す雰囲気がとても上品だったことです。

 お母さんはなかなかの美人さんでしたが、それとは別に待合室のベンチに座るその姿に何とも言えない品の良さを感じました。子供達も普通の子と同じようにその辺りをうろうろしたり、お母さんに甘えたりするのですが、病院の待合室であることをちゃんとわきまえているのでしょう、話し声も控えめでとても行儀のいい子達でした。

 そういうことで、「以前もここでお会いしましたね。」と声をかけました。

 今回は、段ボール箱ではなくちゃんとしたキャリーバッグに入れていたので、「ネコちゃん、どこが悪いんですか?」と尋ねると、「この子、拾ってきたんですが、実は右の前足の一部がないんです。」との答え、「え?そうなの?」とバッグをのぞき込むとまだ子供のネコでしたが、確かに右前足の先が欠けています。

 けがの原因は知るよしもありませんが、そのお母さん「拾ってくるつもりはなかったのですが、前足のないのが目に入りとてもそのままにしておけなくて連れてきてしまいました。」と声を詰まらせながら言うのです。

 我が輩も「そうですか。それは、いいことをしましたね。このネコちゃんも幸せになることでしょう。」ともらい泣きをしそうになるのをこらえながら言いました。その後、ジョンが我が家へ来たいきさつなども話し、5分ほどの会話でしたが、ジョンの治療が終わったので先に帰ってきました。

 あのネコちゃんは、きっとのたうち回るほどの痛みをこらえ、寒さに震えていたのでしょうが、いい家族に拾われてよかったなとつくづく思います。

 動物病院では、ペット好きの人達が集まるため色んな話に花が咲きますが、久しぶりにいい雰囲気の中でいい話が出来ました。

 おかげでその後、とても豊かな気持ちで過ごすことができ、新年早々得した気分です。

 それにしても、我が家の草食系のお兄ちゃんにあんな素敵なお嫁さんが来てくれないものかなあ。

 あんな可愛い子供達が生まれてくれないものかなあ。(-_-;)