マリオン・ジョーンズよ、あんたもか？！

　以前から、ドーピング疑惑を報じられていた、アメリカの陸上短距離選手マリオン・ジョーンズが、自ら筋肉増強剤の摂取を認めて公式に謝罪した。

　決められたルールの中で、公平に記録を競うのがスポーツの素晴らしいところであるが、いつの時代にもこうしたルール破りが出現するのは、どうしたわけだろう。

　オリンピックや世界選手権などのメダルは、それほどの危険を冒しても欲しいものなのだろうか。その方面の能力には全く欠ける私には、到底理解できない。

　まして、彼女の場合、もともと素質のある選手なのだから、一流のアスリートと同じレベルの練習を積めば、それなりの結果を得られたはずである。多分、以前にドーピングで処罰を受けた夫の影響するところも大きかったのだとは思うが、大好きな選手だっただけに残念で仕方がない。

　涙ながらに世界に向け謝罪をする彼女の姿は、余りにも痛々しく、また惨めなものだった。

　本人は、すべてのメダルを返却し、もう引退するという決心をしているようだが、もう一度、薬物などに依存しないで、先頭を切ってゴールを走り抜ける彼女の姿を見たいものである。