今年の4月1日に我が家にやってきたスポッテッドナイフフィッシュ。アロワナ目に含まれ、モルミュルスの仲間を除けば、アロワナ目の魚を飼育するのはこれが初めて。黒いサケの切り身のような体に多数の目玉模様がある種で、アロワナ、ガー、ポリプテルスなどとともに親しまれてきた大型魚。
ところがこの個体には問題があり、片方の眼がなくなっているのと、顎がかなりずれてしまっている。魚の場合は側線などの感覚器官も充実しており、メキシコの洞窟に生息するブラインドケーブカラシンという両眼が退化したような魚もいるくらいで、眼はなくてもさほど問題は大きくないのかもしれないが、顎のずれは餌がとれなくなることもあり、心配である。
しかし結局あまり心配しなくてもよかった。下を向いて配合飼料を器用に食べる。配合飼料の種類はハイギョと同様にデルフレッシュフード。全長20㎝というとこであるが、成魚は全長50㎝をこえ、自然界ではメータークラスになるということで成長が楽しみ。写真の右の水草はウィローモスで流木を覆うようにして育つ。こちらも楽しみ。
同居している魚はカワアナゴ科の2種類。この間ご紹介したオキシエレオトリス・ウロフタルムスとギウリス・マルガリタセアと思われる東南アジア産の種。東南アジア産の種は日本のタメトモハゼによく似ているが光沢が美しい。日本のタメトモハゼは学名がまだ決まっておらず、同種という可能性もあるようだ。ギウリスのほうは特になにもなくデルフレッシュフードを口にするが、オキシエレオトリスのほうはこの餌を入れても吐き出してしまう。小エビやメガバイトレッドなどは好んでよく食べるのでこれらの餌をあたえている。ほかに何種か餌をあげるべきなのだが。