魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

シマガツオ

2016年06月29日 12時58分09秒 | 魚紹介

今年は年頭にも書きましたけれど、過去に見たり食べたりした魚の写真もご紹介したいと思います。

今日ぶろぐに登場する魚はシマガツオ。シマガツオは「カツオ」という名前があるが、スズキ目・スズキ亜目・シマガツオ科の魚。スズキ目・サバ亜目・サバ科のカツオとは全く異なる魚である。この種の標準和名は科名にも使用されており、シマガツオ科の魚の中では最も一般的な種のよう。シマガツオ科の魚は日本からは6属10種、世界では7属20種が知られている。このぶろぐではシマガツオの仲間はこれまで記事に登場していなかったようだ。

体は一様に黒っぽいが光沢がある感じ。体側の縦列鱗数は65~75。よく似たものにヒメシマガツオという種類がいるが、体側の縦列鱗数が異なる。こちらはシマガツオよりも縦列鱗数が少なく57~65である。こちらの種類もたまに漁獲されることがあるようだが、私は見たことがない。

シマガツオ科の特徴としてはいくつかあるのだが、背鰭は基底が長いという特徴がある。カツオ、とあるが先述の通りサバ科の魚ではないので小離鰭はない。

臀鰭基底も長い。この科の魚にはリュウグウノヒメやベンテンウオなど、極めて巨大な背鰭や臀鰭をもつものが知られている。その一方でこの科の魚の腹鰭は極めて短いものが多い。

シマガツオは相模湾などでの深海釣りでキンメダイなどとともに釣れるらしい。よく「エチオピア」と呼ばれているが、これは体が真っ黒で黒人のようだとか、エチオピアの偉い人が来たときに大量だったとか、説が色々あるようだ。肉はかなり美味しく、この個体も美味しくいただいた。

国外では意外と広い範囲に生息しているもので、太平洋の北半球沿岸に広く分布しているが、東太平洋ではペルー沖にまで分布しているよう。北はアラスカ湾にまで分布している。この個体はいただきもので産地は北東太平洋ということであった。シマガツオ属は研究者により7、または8種に分類されており、日本には4種が分布している。

コメント
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