魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ポイズンゴビー

2013年01月22日 22時54分15秒 | 魚紹介

この写真のハゼは学名でGobiodon citrinus (Rüppell, 1838)というのですが、通称が多すぎてよくわからなくなります。レモンゴビー、レモンコーラルゴビー、シトロンゴビーなどと呼ばれていますが、フィッシュベースではコモンネームに「ポイズンゴビー」の名称を採用しています。
 

体は黄色で、眼の下に2本の淡色横線があって、鰓蓋付近にも2本の、やや斜めに入る横帯があり、その中央、鰓蓋の上後方に暗色点があるのが特徴です。

 
これらの特徴は日本にも分布するコバンハゼとそっくりなのですが、日本のコバンハゼと本種との関係については再度精査を行う必要があるようです。ポイズンゴビーは観賞魚として輸入されていますが、黄色が鮮やかな個体は主にインド洋や紅海などからくるようで、本種もおそらくインド洋産であるようです。
 
 
ハゼ科・コバンハゼ属の魚を飼育するのにあたり注意しなければならないことは、皮膚から有毒の粘液を出すことです。弱った際などに放出されることが多く、狭い容器での輸送は避ける必要があるようです。小型水槽で本種が弱ると毒を出すようで他の魚も道連れにされた経験があります。
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ギンアナゴ

2013年01月21日 19時31分37秒 | 魚紹介
 
アナゴ科のギンアナゴGnathophis nystromi nystromi  (Jordan and Snyder)です。ギンアナゴは沖合底曳網漁業でもよく漁獲されますが、普通は「雑魚」としてまとめられるものの中に入っている、マアナゴと比べやや不遇の魚です。顔つきはマアナゴよりもスマートで少しハンサムな感じ。
 
ギンアナゴ属の魚は日本には2種が分布していますが、本種は北海道南部以南のほぼ日本各地に生息しています。マアナゴと同じクロアナゴ亜科に属し、マアナゴを含むクロアナゴ属の魚とは口を閉じた際に前上顎骨歯が露出し、主上顎骨歯が歯帯を形成するようになっている、などの違いがあります。
 
小型底曳網ではえらい数多く漁獲されるのですがほとんどは逃がされます。生命力が強いようで、水揚げされても元気な感じでした。
 
今回はギンアナゴにぴったりな料理を模索することに。今回はまず、2枚に開きました。小さめのものだったので、かなり開くのが難しい。技が試されるものです。
 
そして、ころもをつけて・・・
 
 
アナゴ天ぷらのうどん!
 
で、食べてみたのですが、食べてみるとかなり骨が気になります。アナゴの仲間なので仕方がないといえばそうなのですが、この骨はやたらと軟らかい。蒲焼や煮物にして食べたほうが美味しかったかもしれません。
 
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ハシキンメ

2013年01月20日 18時56分53秒 | 魚紹介

 
ヒウチダイ科のハシキンメGephyroberyx japonicus (Döderlein, 1883)です。ハシキンメは2度ほどブログの記事に登場していましたが今回は初めて手のひらサイズのものが手に入りました。以前ご紹介した東シナ海産の個体の頭部と同じくらいの大きさかと思いきや、今回のは体長で16cmほど、前回の東シナ海のは頭長19cmで、前回の個体の頭にも及ばない可愛いサイズでした。もっとも本州のと東シナ海のは別物であるという説もあるのですが。

前にハシキンメをご紹介した際は刺身でいただいたのですが、今回は小さなサイズだったので塩焼きで食べてみることにしました。ハシキンメは強い魚で、水族館や、深海魚も扱う観賞魚店などで見る機会も多く、生きてたらこの個体も飼育に向いているサイズだと思われます。

 
静岡県沼津などでは本種を「ごそ」とよび食用とします。最近の深海魚ブームの中で、今では本種の名も全国区となりました。皮は硬いのですが、肉は白身で脂がのりかなり美味でした。
 
同科で南半球に分布するヒウチダイ属の種類オレンジラフィ Hoplostethus atlanticus Collett, 1889(和名をオレンジラフィーとしていることもあるが、今回は清水(1990)に従う) は皮下にワックスの層を有しており、そのままでは食用に適さないほどだそうです。ワックスの層を分厚く切り落としてフィレにするようです。
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センベイサンゴ日記 2013年1月19日

2013年01月19日 22時34分13秒 | センベイ・シコロサンゴ日記

 

 
先月神奈川県のスプラッシュで買ってきたセンベイサンゴですが、これは導入後一月たちますがまったく大きくなっているように見えません。

センベイサンゴの仲間も、強い光や水流が必要そうです。ただミドリイシやコモンサンゴ、あるいはハナガタサンゴやナガレハナサンゴなどのようなポピュラー種ではないので、なかなか飼育の情報にも行き当たりません。
シコロサンゴ系に近いそうですが、そうだとするとやや水流が必要になってくるんだと思います。とくに、この種は中がラビリンスになっており、その中に塵がたまるとよくないんでしょう。
 
ということで水流の下においておきます。次のセンベイサンゴ日記ではこれより大きくなった姿を紹介したいものです。
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ウスコモン日記 2012年1月19日

2013年01月19日 22時16分42秒 | ウスコモン日記
 
本日はメイン水槽の水換えを行いました。大体2週間にいちど、30リットルを交換します。メイン水槽はろ過装置やつながってるサブ水槽を含めなくても150リットル以上あるので単純な計算で5分の1の水量を換えています。

ウスコモンサンゴのほうは年を越えても順調に育っている様子です。ミドリイシに近い仲間で、太陽光のような強い光を必要とするサンゴですが、わずかながらミドリイシよりも水質に関しては幅が広いようで、我が家の水槽でも育ってくれています。今一番成長しているように見えるのは左側のエッジ。少し伸びている箇所があり、そこからどう伸びるのか楽しみです。

 
上から見た様子。最初の写真にも写っていましたが、ウスコモンサンゴが成長しているので、調子にのって、コモンサンゴをもう1種購入しました。種類は分からないですがサンゴ岩を覆うタイプの種類のようです。この手の種類は成長が遅いとも聞きます。じっくり大きくしていきます。成長は遅いですが丈夫なようで、緑色の蛍光色も綺麗なものです。
 
もう1つコモンサンゴ系が入るスペースがあります。そうなると枝状のものがほしくなってきます。ただまだしばらくは我慢します。今年は何かと忙しいのです。
 
 
白と青のLEDが写真にうつりこんでいます。そして波。コモンサンゴなど、ミドリイシの類は強い光はもちろん、水流も必要としています。このサンゴの上のほうには、サボテングサの枯れたのの切れ端が乗っかっています。こういうのもあまりよくないので、定期的に取り除く必要があります。理想は水流を工夫し、このようなのが付着しないような環境をつくることでしょうか。
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