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深海魚33.オキトラギス

2009年06月17日 14時31分36秒 | トロール船乗船記録と深海の魚(2009年5月)

今回は深海性トラギス科魚類のオキトラギスParapercis multifasciata   Döderleinを紹介いたします。これもトロール、もしくは深海釣りのメジャーどころです。

 

オキトラギスは水深50~150mくらいのポイントで多く見られる魚です。本種の特徴としては、体側上方に暗色帯が、体側下方に黄色帯があり、尾鰭基部に暗色紋がある、尾鰭に黄色帯があることです。

オキトラギスは全長15cmていどの小魚ですが、貪欲な肉食魚で、ゴカイ類や小魚、甲殻類などを捕食しており、それが故に釣りの外道としても親しまれます。イズカサゴやマダイ、アマダイ、キダイ釣りの外道で釣れるのだと思われます。

本種を含むトラギス科魚類は、スズキ目、ワニギス亜目に含まれます。昨日紹介したミシマオコゼや、北国のメジャーな食用魚であるハタハタなどもこの仲間です。トラギス科魚類は近年、分類の再検討が行われています。現在では世界で7属、78種が記載されています。日本にはそのうち3属27種類が知られています。日本の最大種は沖縄産のワニトラギスで30cm、世界最大種は南米アルゼンチンに産するPseudopercis numida   Miranda Ribeiroで、1.2mを超えます。

深海性のトラギスは本種のほかに何種類かいるのですが、これについてはまた改めて紹介したいと思います。

2008年10月、高知県産

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