本日紹介するのは、ウナギ目ウミヘビ科魚類のスソウミヘビOphichthus urolophus (Temminck and Schlegel)です。
ウミヘビと呼ばれるものは爬虫類のウミヘビ(所謂ヘビの仲間)と魚のウミヘビ(ウナギとかアナゴの仲間)の2種がありますが、スソウミヘビはウナギやアナゴに近いものです。スソウミヘビはウミヘビ科魚類の中ではやや太めの体と大きな胸鰭を持つのが特徴です。
やや深い海に多く生息しており、トロール漁業では120~300mまでの多くの場所で漁獲されました。
本種の生態は夜行性と考えられていますが、実際には朝・昼・夜全ての網揚げで入ります。夜間に多いが昼には全く入らなかったアミウツボやギンアナゴとは対照的といえます。
食性は肉食性。甲殻類や魚を捕食し、腐肉も食べます。生命力は抜群でネット内では他の魚に噛み付いて傷をつけるので嫌われます。
数はたくさん取れるのですが、食用にはしないようです。
でも、プロ・スパーの鈴木社長なら、商品にされそうですね。たくさん獲れるもので、味もそこそこいけるなら、将来居酒屋さんの、メニューに載るかもよ。